ナ・リーグ 地区シリーズ
ドジャース - カージナルス
<現地時間10月3日~9日 5試合制>
一発勝負のワイルドカードゲームが終わり、明日からナ・リーグのほうでも地区シリーズの幕が開ける。
ここではナ・リーグ勝率2位のドジャースと3位のカージナルスの対戦を取り上げる。ドジャースは2年連続、カージナルスは4年連続のプレーオフとなり、両者は昨年のリーグ優勝決定戦で顔を合わせた。その時はカージナルスが4勝2敗で勝ち抜けており、ドジャースはそのリベンジに燃える。
ドジャースはとにかく先発投手陣が豪華。大黒柱であるエースのカーショーが21勝(3敗)で防御率は脅威の1.77。リーグMVPとサイヤング賞の両獲りも囁かれるほど圧倒的な成績を残した。さらにグレインキーが17勝(8敗)で続き、左肩の炎症で最終盤は登板を回避しながら14勝(7敗)を挙げた韓国人左腕・柳賢振(リュ・ヒョンジン)も3戦目には間に合う見込みとのこと。4番手にも13勝11敗のハレンを擁し、充実した先発陣に死角は見つからない。
打線も活発で、チーム打率はメジャー全体3位の.265。特に終盤に来て中軸が好調で、116打点を稼いで打点王を獲得した3番のゴンザレスが9月8本塁打25打点、4番のケンプも9本塁打25打点と大当たり。すぐにでもプレーオフが来て欲しいというくらいの勢いであった。
初戦の先発はもちろんエース・カーショー。メジャーで2年連続の防御率1点台をマークし、さらに前年よりも数字を良化させるという離れ業をやってのけた最強左腕であるが、実はプレーオフ通算で見ると1勝3敗と2つの負け越し、防御率も4.23となっている。サイヤング賞を獲得した去年でさえも1勝2敗で防御率3.13と期待どおりとは言えない結果を残した。最強左腕がポストシーズンの悪いイメージを払拭できるかどうかが、このシリーズのカギを握る。
対するカージナルスはこちらも大エース・ウェインライトが今年も健在。キャリア2度目となる20勝をクリアし、防御率も2.38と抜群の安定感を誇った。シーズン最終戦で勝てばカーショーと並んで21勝となったところを、試合10分前に同地区2位のパイレーツが敗れて優勝が確定したため、急遽先発を回避。この地区シリーズ初戦のために温存することができた。本人にとっては複雑だが、チームにとっては非常に大きい出来事であり、見る側としてもこれ以上ない最高のマッチアップが実現したことを嬉しく思うばかりだ。
ただし、2番手には15勝10敗のリンが続くが、それ以降の先発陣は少し手薄に。昨年リーグ優勝決定戦でMVPに輝いたワカは右肩の故障で戦線離脱。復帰後も慎重な起用が続いており、7月末にレッドソックスから加入したラッキーは14勝(10敗)を挙げたものの、カージナルスでは3勝3敗、防御率4.30といまひとつ。10勝(9敗)を挙げ、後半戦防御率が2.92と安定していたミラーが現状で3番手候補となるか。いずれにしてもドジャースと比べてしまうと劣る部分は否めない。
試合は1・2・5戦がドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアムで、3・4戦はカージナルスの本拠地、ブッシュ・スタジアムで行われる。短期決戦ではより重要度が増す初戦で実現したエースによる投げ合い。絶対に見逃せない一戦は、現地時間10月3日午後6時30分(日本時間10月4日午前7時37分)、プレイボール。
ドジャース - カージナルス
<現地時間10月3日~9日 5試合制>
一発勝負のワイルドカードゲームが終わり、明日からナ・リーグのほうでも地区シリーズの幕が開ける。
ここではナ・リーグ勝率2位のドジャースと3位のカージナルスの対戦を取り上げる。ドジャースは2年連続、カージナルスは4年連続のプレーオフとなり、両者は昨年のリーグ優勝決定戦で顔を合わせた。その時はカージナルスが4勝2敗で勝ち抜けており、ドジャースはそのリベンジに燃える。
ドジャースはとにかく先発投手陣が豪華。大黒柱であるエースのカーショーが21勝(3敗)で防御率は脅威の1.77。リーグMVPとサイヤング賞の両獲りも囁かれるほど圧倒的な成績を残した。さらにグレインキーが17勝(8敗)で続き、左肩の炎症で最終盤は登板を回避しながら14勝(7敗)を挙げた韓国人左腕・柳賢振(リュ・ヒョンジン)も3戦目には間に合う見込みとのこと。4番手にも13勝11敗のハレンを擁し、充実した先発陣に死角は見つからない。
打線も活発で、チーム打率はメジャー全体3位の.265。特に終盤に来て中軸が好調で、116打点を稼いで打点王を獲得した3番のゴンザレスが9月8本塁打25打点、4番のケンプも9本塁打25打点と大当たり。すぐにでもプレーオフが来て欲しいというくらいの勢いであった。
初戦の先発はもちろんエース・カーショー。メジャーで2年連続の防御率1点台をマークし、さらに前年よりも数字を良化させるという離れ業をやってのけた最強左腕であるが、実はプレーオフ通算で見ると1勝3敗と2つの負け越し、防御率も4.23となっている。サイヤング賞を獲得した去年でさえも1勝2敗で防御率3.13と期待どおりとは言えない結果を残した。最強左腕がポストシーズンの悪いイメージを払拭できるかどうかが、このシリーズのカギを握る。
対するカージナルスはこちらも大エース・ウェインライトが今年も健在。キャリア2度目となる20勝をクリアし、防御率も2.38と抜群の安定感を誇った。シーズン最終戦で勝てばカーショーと並んで21勝となったところを、試合10分前に同地区2位のパイレーツが敗れて優勝が確定したため、急遽先発を回避。この地区シリーズ初戦のために温存することができた。本人にとっては複雑だが、チームにとっては非常に大きい出来事であり、見る側としてもこれ以上ない最高のマッチアップが実現したことを嬉しく思うばかりだ。
ただし、2番手には15勝10敗のリンが続くが、それ以降の先発陣は少し手薄に。昨年リーグ優勝決定戦でMVPに輝いたワカは右肩の故障で戦線離脱。復帰後も慎重な起用が続いており、7月末にレッドソックスから加入したラッキーは14勝(10敗)を挙げたものの、カージナルスでは3勝3敗、防御率4.30といまひとつ。10勝(9敗)を挙げ、後半戦防御率が2.92と安定していたミラーが現状で3番手候補となるか。いずれにしてもドジャースと比べてしまうと劣る部分は否めない。
試合は1・2・5戦がドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアムで、3・4戦はカージナルスの本拠地、ブッシュ・スタジアムで行われる。短期決戦ではより重要度が増す初戦で実現したエースによる投げ合い。絶対に見逃せない一戦は、現地時間10月3日午後6時30分(日本時間10月4日午前7時37分)、プレイボール。