ニュース 2014.10.04. 11:56

20勝投手対決はまさかの乱打戦 最強左腕・カーショー、衝撃の8失点

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現地10月3日、地区シリーズ初戦となったカージナルス戦でKOされ、ベンチでうなだれるドジャースのカーショー [Getty Images]
ナ・リーグ 地区シリーズ第1戦
● ドジャース 9 - 10 カージナルス ○
<現地時間10月3日 ドジャー・スタジアム>

 ナ・リーグ西地区王者・ドジャースと中地区王者・カージナルスが現地時間3日、世界一を目指し地区シリーズで激突。第1戦はカーショーとウェインライト、ともに今季20勝以上を挙げたエース対決となったが、試合は大方の予想を裏切り乱打戦に発展。7回に一挙8点を奪ったカージナルスが敵地で先勝し、昨年に続くリーグ制覇へ好スタートを切った。

 極上の投手戦が期待されたが、試合はいきなり動いた。カージナルスは初回、2番グリチックが先制ソロを放ち、ドジャース先発・カーショーにダメージを与える。それでも、レギュラーシーズンで21勝を挙げキャリアハイの防御率1.77をマークした最強左腕は、2回以降しっかりと立て直した。

 一方のカージナルス先発・ウェインライトは、立ち上がりから苦しいピッチング。初回、2回は何とか無失点で切り抜けるも、3回に2本のタイムリーを浴び逆転を許す。その後もドジャーズ打線の勢いを止められず4回も2失点。そして5回、一死一塁から8番エリスに2ランを浴び、11被安打6失点という散々な内容で、5回を投げ切ることなくマウンドを降りた。

 カーショーは5回まで1失点。6-1とリードも5点あり、ドジャーズの勝利は堅いと思われたが、6回に1番カーペンターに追撃ソロを浴び、雲行きが怪しくなる。そして7回、先頭の3番ホリデーから怒涛の4連打を浴び3失点目。さらに一死満塁のピンチで、8番ジェイにもタイムリーを浴び2点差に迫られると、二死満塁から前の打席でホームランを浴びているカーペンターに走者一掃のタイムリー二塁打を打たれ、一気に試合をひっくり返されてしまった。

 まさかのKOを喫したカーショーは、ベンチで放心状態。代わったバイエズも3ランを打たれたため、カーショーはポストシーズンキャリアワーストとなる8失点。さらに通算勝敗も1勝4敗と、苦手としているポストシーズンで今回も悪いイメージを払拭できなかった。

 試合はその後、ドジャース打線が必死の追い上げを見せるも1点及ばず。逃げ切ったカージナルスが、敵地で貴重な白星を手にした。

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