ニュース 2014.10.06. 20:56

マエケンでやられた…広島痛恨敗戦でCS開催&19年ぶり2位が消えた

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6回2死三塁、ボークで同点に追いつかれ、苦笑いする広島・前田=10月6日・マツダ
● 広島 1 - 4 巨人 ○
<24回戦・マツダスタジアム>

 広島にとっては絶対に負けられない試合だった。近年ではもっとも混戦となった2014年のセ・リーグ、その中心にいた巨人と広島が最終戦で対戦。すでに優勝を決めている巨人とは対照的に、広島は今日の結果でシーズン2位か、それともCS開催権のない3位に沈むか決まる大事な一戦となった。

 その大一番に、広島はエース前田健太を投入。この試合は昨日に予定されていたものの、台風18号の影響で試合日程が一日順延。そのため、今日の試合で前田が登板すると、CSファーストステージの第1戦は中4日で迎えることになってしまう。過密な日程で進むCSのスケジュールを考えると、出来ることならば避けたかったエースの登板だが、負ける訳にはいかない広島にとっては当然の策でもあった。

 迎えた今日の試合、前田もベンチの思惑にしっかり応える形で、巨人打線を相手に粘りの投球でスコアボードに『0』を並べていった。エースとして、自身の与えられた役回りをしっかりと遂行する姿には貫禄すら感じさせた。5回までは…。

 広島が1-0とリードして迎えた6回、信じられないことが起きる。二死三塁とピンチの場面で、前田が投球モーションを途中で止めてしまい、まさかのボークを取られる大失態。普段であれば考えられないプレーで同点に追い付かれてしまう。

 そして8回、二死まで淡々とアウトを重ねた前田だったが、3番坂本に安打を許すと、4番阿部に四球を与える。ここで5番アンダーソンに勝ち越しの適時二塁打を浴びて、ついに逆転を許してしまう。9回は代わった中崎がさらに1点を失い、万事休す。

 試合はそのまま1-4で広島が敗戦。19年ぶりの2位が目前まで迫っていた広島だったが、終わってみれば昨年と同じ3位。同時に、悲願であった本拠地マツダスタジアムでのCS開催もお預けとなった。シーズン当初からセ・リーグを沸かせ続けた広島のシーズン最終戦は悔やんでも悔やみきれない結果となってしまった。

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