ナ・リーグ優勝決定シリーズ 第4戦
☆☆ ジャイアンツ － カージナルス ☆
＜現地時間10月15日　AT&Tパーク＞

　1勝1敗のタイで迎えた第3戦、決着をつけたのはエラーだった。10回裏、無死一二塁からブランコがピッチャー前への犠打を転がすと、カージナルスの左殺し・チョートのファーストへの送球がセカンド寄りに逸れた。ファーストも飛びついたが、届かず。あっけない幕切れに、11月の日米野球でも来日する39歳の大ベテランは「しっかり練習してきたはずなのに…」と肩を落とした。

　形はともあれ、貴重な勝利を挙げ、本拠地でのリーグ優勝へ望みをつないだジャイアンツ。一気の王手をかけたい明日の第4戦、37歳のベテラン・ボーグルソンがマウンドへ登る。

　ボーグルソンは日本でもプレーした投手。07～08年は阪神、09年はオリックスと3年間日本に在籍し、通算11勝。あまり際立った活躍は見られなかったものの、11年についに才能を開花させ、メジャーで13勝をマーク。すると翌12年には14勝を挙げ、チームの世界一に貢献した。

　なんといっても10月に強く、12年のプレーオフでは5試合に登板して3勝負けなし。今季も現地時間10月6日の地区シリーズ第4戦で登板すると、勝利こそつかなかったものの6回途中を1失点に抑える好投を見せ、自身プレーオフ通算防御率は1.19。負けられないこの時期に抜群の安定感を発揮している。

　ポストシーズン負け知らずの男が、ジャイアンツを勝利に導く。試合は現地時間10月15日午後8時（日本時間10月16日午前9時7分）、プレイボール。