CSファイナルステージ第2戦
● 巨人 2 － 5 阪神 ○
＜10月16日　東京ドーム＞

　阪神がこの日も勢いの差を見せつけ、ファイナルステージ2連勝。一方の巨人は第1戦に先発した内海に続き、この日も先発の沢村が5回途中4失点と崩れ、5回には2番上本に対する頭部死球で、危険球による退場処分を受けた。

　巨人は初戦に先発した内海が、初回にわずか8球で3点を失うなど、7回途中4失点で負け投手に。そんな嫌な流れを払拭したい沢村だったが、0－0の3回、一死から9番岩田にストレートの四球を与え自らピンチを招いてしまう。すると、続く西岡にはサード強襲の内野安打を打たれ得点圏にランナーを背負うと、2番上本にもセンターへのクリーンヒットを浴び、嫌な形で先制点を失ってしまった。

　沢村はさらに、3番鳥谷にもタイムリーを打たれ2点目を失うと、5回にも先頭の西岡に四球を与え無死での走者を許す。ここで、送りバントを試みた上本を2球で追い込むも、2ストライクから高目を狙った釣り球がシュート回転すると、ボールはヘルメットを直撃し、上本はその場に倒れ込んだ。

　沢村はしばし放心状態のあと、球審に危険球を宣告され退場。巨人は2番手・久保も阪神打線の勢いを止められず、沢村は結局、4回0/3を投げ4被安打で4失点。さらに計4つの四死球を与えるなど、大事なマウンドで首脳陣の期待を裏切った。

　巨人はリーグ防御率ナンバー1の菅野が離脱する中で、CSを知り尽くしている内海と沢村が連日の背信投球。明日の第3戦は、こちらも経験豊富な杉内の登板が予想されているが、その左肩には相当なプレッシャーがのし掛かりそうだ。