CSファイナルステージ第4戦
● 巨人 4 － 8 阪神 ○
＜10月18日　東京ドーム＞

　阪神がこの日も勢いの差を見せつけ宿敵・巨人に4連勝。ファーストステージから引き分けを含むCS5連勝を達成し、9年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。さらに、日本シリーズを含めた球団のポストシーズン連勝記録も更新。25日から始まるパ・リーグ代表との戦いでも、さらなる記録更新に期待がかかる。

　阪神は初回、二死一、二塁のチャンスで、5番マートンが左中間スタンドへ突き刺さる3ランを放ち3点を先制。さらに続く福留も、巨人先発・小山からライトスタンドへのソロ弾を放ち、4点目のホームを踏んだ。止まらない阪神打線は、続く2回にも1番西岡が2ランを放ち小山をノックアウト。序盤からの猛攻で2回までに大量6点を奪った。

　止まらない阪神打線は7回にも、4番ゴメスがこのステージ8打点目となる2点タイムリーを放ちダメ押し。ジリジリと追い上げる巨人を振り切り、日本シリーズへの出場権をグッと手繰り寄せた。

　阪神は投げても、先発の能見が5回2失点とゲームメイク。初回から毎回走者を背負う苦しい投球だったが、ベテランらしい落ち着いたマウンド捌きで、致命的な一打を許さなかった。6回以降はファーストステージから奮投を続けている中継ぎ陣が、この日も好リリーフ。9回に自身11連投となった守護神・呉昇桓が2点を失ったが、それでも大量リードに守られゲームセット。呉昇桓はファーストステージからの奮投が評価され、CSのMVPに選出された。

　対する巨人は、第3戦から大幅な打順変更を施すも、2回に1番坂本が併殺に倒れるなど機能せず。9回にセペダ、坂本の2者連続弾が飛び出すも、反撃があまりにも遅すぎた。投げても先発の小山が3被弾で6失点とプレッシャーに圧し潰される形で降板。7回には5番手・久保が致命的な2点を失った。

　巨人はまさかの4連敗で早すぎる終戦。リーグ1位で日本シリーズ進出を逃したのは、2007年の中日戦（リーグ2位、当時はアドバンテージなし）に3連敗と喫して以来、7年ぶりとなった。