パ・リーグのCSファイナルステージは、3勝3敗（ソフトバンクのアドバンテージ1勝含む）で本日18時より最終決戦を迎える。ここまでは巨大戦力を誇るソフトバンクに対し、日本ハムが善戦していると言える内容だ。今日の試合で勝つか引き分けでソフトバンクが日本シリーズに進出、日本ハムは勝利が絶対条件となる。

　ここまで5試合の展開を見ていると、ソフトバンク打線の効率の悪さが際立っているように見える。5試合の総得点はソフトバンク17点に対し、日本ハムは27点だが、安打数はソフトバンク47本、日本ハム39本とソフトバンクの方が多い。1得点あたりに放っている安打数はソフトバンク2.8本、日本ハム1.4本と、倍以上の労力を費やしていることがわかる。

　日本ハムが効率的に本塁打を放っている点は大きいが、それ以外にもソフトバンクの残塁数の多さはやはり見逃せない。チャンスを作るところまでは持って行けても、最後の一押しで乗り切られているのが現状だ。今日の試合ではチャンスの場面でどれだけ『あと一本』が出るか、大きなポイントになりそうだ。

　また、ソフトバンクの失策や四球が失点に直結していることも、ここまで苦戦を強いられている要因と言えるだろう。特に2戦目の今宮、3戦目の細川が記録した失策は、直後に一発が飛び出しているだけに、敗戦に大きな影響を及ぼしたプレーだったと言わざるを得ない。対照的に、日本ハムはこのシリーズで失策がゼロ。両チームの守備も今日の試合でポイントとなりそうだ。

　間もなく始まるCSファイナルステージ最終戦。激戦は必至の対決で、勝負を分けるのは一体…。