ニュース 2014.11.07. 16:35

21U侍、楽勝ムードから一転ヒヤヒヤ勝利 阪神ドラ1・横山が3回8Kの快投で勝利呼び込む

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勝利を呼び込む快投を見せた阪神ドラフト1位左腕・横山雄哉[Getty Images]
IBAF 21Uワールドカップ・グループB初戦
● オーストラリア 7 - 9 侍ジャパン ○
<11月7日 台中インターコンチネンタルスタジアム>

 野球の21歳以下の世界大会、「第1回 IBAF 21Uワールドカップ」が7日に開幕。グループBの初戦に臨んだ21U侍ジャパンはオーストラリアを9-7で下し、白星スタートを飾った。

 侍ジャパンは初回に先頭の牧原大成(ソフトバンク)が左翼線を破る二塁打でいきなり出塁すると、2番武田健吾の犠打をオーストラリアの投手・ソーキーが三塁へ悪送球。牧原が還って打者2人での先制に成功する。

 さらに続く3番鈴木誠也(広島)が安打で繋ぐと、4番近藤健介(日本ハム)の適時打で1点を追加。5番榎本葵(楽天)も適時打で続くと、一死後、7番北條史也(阪神)が左越えの2点適時二塁打を放ち、初回一挙5点を挙げた。

 しかし、先発の中村勝が突如乱れる。1-5と4点リードで迎えた4回、3本の安打で満塁のピンチを招くと、二死まで漕ぎ着けた後、押し出しの死球で失点。すると続くデールの適時打で2点を失い、ワイルドピッチで同点とされると、レスリーには中越えの二塁打を浴びてついに逆転を許した。

 中村は3回2/3を投げて6安打6奪三振で6失点。序盤は90キロ台のカーブを有効に使った投球でオーストラリア打線を封じるも、二巡目に入った4回に捕まった。

 その後は1点ずつを取り合うも、日本がオーストラリアの継投を前に攻めあぐねる苦しい展開。そんな悪い流れを断ち切ったのが、先日のドラフトで阪神から1位指名を受けた横山雄哉(新日鐵住金鹿島)だった。

 横山は6回からマウンドに登ると、完璧な投球でオーストラリア打線をシャットアウト。7回から8回にかけての5者連続を含む合計8つの三振を奪い、3回打者9人を無安打無失点と圧巻の投球を披露して見せた。

 すると打線が9回にようやく奮起。制球の定まらない5番手ステッセルから一死一、二塁のチャンスを作ると、7番北條、途中からマスクを被った8番若月健矢(オリックス)、こちらも代打で途中出場の9番辻東倫(巨人)に3連続適時打が飛び出し、一気に逆転に成功。土壇場で試合をひっくり返した。

 9回裏は、中日ドラフト1位の野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)がオーストラリア打線を危なげなく3人で斬って取り、試合終了。初回の楽勝ムードから一転し、まさかの逆転負けもチラついたところからなんとか勝利をもぎ取った。

 グループリーグは上位3チームが2次ラウンドに進出。日本は今日戦ったオーストラリアとオランダ、ベネズエラ、ニカラグアの4チームと対戦し、3つのイスを争う。

 日本の次戦は明日、日本時間午後7時30分からベネズエラとの対戦が予定されている。
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