21歳以下の若手選手たちによる野球の世界大会「第1回 IBAF 21Uワールドカップ」。予選ラウンドから全勝で勝ち上がった若き侍ジャパンが、初代王者の座をかけて開催国・台湾との決勝戦に挑む。
全勝同士の対決となった15日の2次ラウンド最終戦は、勝っても負けても今日の決勝は同じ顔合わせとなるため、勝負的な意味合いはやや薄いものであった。日本は6回に同点に追いつき、7回に一挙い3点を挙げて逆転勝ちを収めるわけであるが、反撃を開始したのはバッテリーが丸々代わった6回のことであり、5回までは走者を出しながらも台湾の捕手・林志賢に度々盗塁を刺されるなど、リズムを掴めず苦戦を強いられていた。勝利こそ収めたものの、一発勝負の決勝に対しては少し不安が残る。
決勝戦で台湾のマウンドに登るとみられるのが、オーバーエイジ枠で代表に入っている郭俊麟(カク・シュンリン)。国立台湾体育運動大学に通う大学生ながら、今夏のアジア大会に台湾代表として帯同。決勝の韓国戦で先発を任されるほどに厚い信頼を得ている投手だ。
若くして“台湾のエース”との呼び声高き右腕は、今大会も9日の2次ラウンド2戦目で韓国相手に先発し、7回5安打1奪三振の好投で勝利に貢献。そこから中6日、休養十分で日本との決戦に挑む。
昨秋に行われた小久保ジャパンの台湾遠征の際も代表入りをしており、第3戦で先発。3回に岡島豪郎に適時打を浴び、そのままチームが0-1で敗れたため敗戦投手にはなったが、6回を投げて6奪三振で1失点とトップチームを相手にも好投を見せている。
郭俊麟は、今年のドラフト直前に西武と契約。プロキャリアの第一歩となる舞台に日本を選んだ。21U侍ジャパンのメンバーを見てみると、西武の選手が一人も選ばれておらず、郭が今大会唯一の“西武代表”となる。西武ファンは複雑な心持ちでこの試合を見守ることになりそうだ。
ホームの圧倒的な声援を味方に、若き台湾のエースがどのような投球を見せるのか。来シーズンの西武やパ・リーグのペナントレースを見据える意味でも、若き侍ジャパンとの対決は楽しみなものになる。
初代王者をかけた決勝戦。侍ジャパンと台湾代表の一戦は、現地時間午後6時30分(日本時間午後7時30分)、台中インターコンチネンタルスタジアムでプレーボール。侍ジャパントップチームの日米野球と時間が重なるが、若き侍ジャパンと台湾の“西武代表”との戦いにもぜひ注目していただきたい。
全勝同士の対決となった15日の2次ラウンド最終戦は、勝っても負けても今日の決勝は同じ顔合わせとなるため、勝負的な意味合いはやや薄いものであった。日本は6回に同点に追いつき、7回に一挙い3点を挙げて逆転勝ちを収めるわけであるが、反撃を開始したのはバッテリーが丸々代わった6回のことであり、5回までは走者を出しながらも台湾の捕手・林志賢に度々盗塁を刺されるなど、リズムを掴めず苦戦を強いられていた。勝利こそ収めたものの、一発勝負の決勝に対しては少し不安が残る。
決勝戦で台湾のマウンドに登るとみられるのが、オーバーエイジ枠で代表に入っている郭俊麟(カク・シュンリン)。国立台湾体育運動大学に通う大学生ながら、今夏のアジア大会に台湾代表として帯同。決勝の韓国戦で先発を任されるほどに厚い信頼を得ている投手だ。
若くして“台湾のエース”との呼び声高き右腕は、今大会も9日の2次ラウンド2戦目で韓国相手に先発し、7回5安打1奪三振の好投で勝利に貢献。そこから中6日、休養十分で日本との決戦に挑む。
昨秋に行われた小久保ジャパンの台湾遠征の際も代表入りをしており、第3戦で先発。3回に岡島豪郎に適時打を浴び、そのままチームが0-1で敗れたため敗戦投手にはなったが、6回を投げて6奪三振で1失点とトップチームを相手にも好投を見せている。
郭俊麟は、今年のドラフト直前に西武と契約。プロキャリアの第一歩となる舞台に日本を選んだ。21U侍ジャパンのメンバーを見てみると、西武の選手が一人も選ばれておらず、郭が今大会唯一の“西武代表”となる。西武ファンは複雑な心持ちでこの試合を見守ることになりそうだ。
ホームの圧倒的な声援を味方に、若き台湾のエースがどのような投球を見せるのか。来シーズンの西武やパ・リーグのペナントレースを見据える意味でも、若き侍ジャパンとの対決は楽しみなものになる。
初代王者をかけた決勝戦。侍ジャパンと台湾代表の一戦は、現地時間午後6時30分(日本時間午後7時30分)、台中インターコンチネンタルスタジアムでプレーボール。侍ジャパントップチームの日米野球と時間が重なるが、若き侍ジャパンと台湾の“西武代表”との戦いにもぜひ注目していただきたい。