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広島が検討する ”リリーフのローテーション” かつては98年日本一の横浜が採用

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98年横浜の守護神だった佐々木主浩[Getty Images]
 広島が来季へ向け、リリーフのローテーション制度を検討しているという。4人を2組に別け、連投による負担を減らすのが狙い。実は昨オフも巨人が、スコット・マシソン、山口鉄也、西村健太朗からなる“勝利の方程式”の負担を減らすため同方式の採用を試みたが、代役候補の久保裕也が精彩を欠くなど、結果的には実現しなかった。

 だが、今から16年前にリリーフローテを採用し、リーグ制覇を成し遂げたのが98年の横浜だった。“マシンガン打線”と呼ばれた攻撃型のチームではあったが、権藤博監督が投手出身だったこともあり、自身の経験を踏まえて同方式を導入。チームを38年ぶりのリーグ優勝、日本一へと導いた。

 当時の横浜には、守護神に佐々木主浩が君臨。佐々木は当然、勝ち試合の最後を締めくくるのだが、その前を繋ぐ島田直也、五十嵐英樹、阿波野秀幸などは計画的にローテーションを組み、3連投するケースはほとんどなかった。

 そのため60試合以上に登板した投手はおらず、島田の54試合がチーム最多。以下では、横山道哉が53試合、佐々木が51試合、阿波野が50試合だった。当時は136試合制だったが、これを来季の143試合制に換算しても、島田は57試合登板となり60試合に届かない。登板過多で長続きしない近年のリリーフ投手を見ていると、合理的な起用法とも言える。

 翌年は順位を落としたが、それでも権藤政権の3年間は、1位、3位、3位と毎年勝率5割以上でAクラス入り。リリーフローテ制度も一定の成功を収めた。ちなみに権藤氏と来季から広島の指揮を執る緒方新監督は、ともに佐賀県出身で鳥栖高の先輩後輩にあたる。

 広島のリリーフ陣を見ると、中田廉、一岡竜司に加え、後半戦に台頭した中崎翔太、戸田隆矢。さらにはベテランの永川勝浩、復活に燃える今村猛、新助っ人のザガースキーと頭数は揃っている。広島はリリーフローテーションを確立し、来季以降もAクラスの常連となれるか。緒方新監督の手腕に注目が集まる。
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