ニュース 2014.12.04. 12:58

長期戦必至の契約更改 中日・大島洋平の適正年俸を考える

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チームメイトの森野(左)とともにゴールデングラブ賞を受賞した大島(右)
 12月を迎え、プロ野球の話題といえば契約更改が中心となってきた。今年もいち早く契約更改をスタートさせた中日ドラゴンズ。昨年は落合博満GMが豪腕ぶりをこれでもかと発揮し、保留者を出すことなく大幅なコストカットに成功して話題を呼んだ。

 ところが、今年は一転して保留者が2人出た。中でも保留者第1号となった大島洋平は、「ケンカをする気はない」とは言いながらも、戦う姿勢を見せている。

 ここで大島の成績と年俸推移を振り返ってみると、以下の通りとなる。

大島洋平

2010年 104試合 打率.258 本塁打0 打点17 盗塁8 出塁率.323
【1200万円 → 1800万円】
2011年 98試合 打率.243 本塁打3 打点18 盗塁8 出塁率.318
【1800万円 → 2500万円】
2012年 144試合 打率.310 本塁打1 打点13 盗塁32 出塁率.376
【2500万円 → 7500万円】 
2013年 140試合 打率.248 本塁打3 打点27 盗塁19 出塁率.306
【7000万円 → 5625万円】
2014年 141試合 打率.318 本塁打2 打点28 盗塁28 出塁率.369
【保留!】5625万円 → 7400万円

 3年目の12年に全試合出場で打率.310をマークし、32盗塁で盗塁王のタイトルを獲得。ベストナインに輝くなど、大きな飛躍を見せるも、翌13年はヒジのケガに悩まされ、減額制限いっぱいとなる25%ダウンの5625万円に。落合GMに「いくらだと思う?」と聞かれ「25%ですかね」と答えると「お前、賢いな(笑)」と言われたというやりとりが後に話題になったが、その中で「首位打者、200安打のタイトルをとれ」という言葉をかけられ、今年の巻き返しに燃えていた。

 今シーズンはその首位打者、200安打に届かなかったが、141試合に出場してキャリアハイとなる打率.318と186安打をマーク。打率はリーグ4位、安打数は3位と、苦しむチームの中で奮闘しただけに、12年オフの7500万円を下回る7400万円の掲示に納得がいかなかった。

 では、大島の適正価格は一体いくらになるのだろうか。08年~10年のオリックス・坂口智隆と09年~11年のソフトバンク・長谷川勇也と比較してみた。

坂口智隆

2008年 142試合 打率.278 本塁打2 打点32 安打150 盗塁13 出塁率.310
【1500万円 → 3800万円】 (☆2300万円アップ)
2009年 137試合 打率.317 本塁打5 打点50 安打167 盗塁16 出塁率.381 
【3800万円 → 6500万円】 (☆2700万円アップ)
2010年 138試合 打率.308 本塁打5 打点50 安打170 盗塁12 出塁率.371
【6500万円 → 1億円】 (☆3500万円アップ)
 

長谷川勇也

2009年 143試合 打率.312 本塁打7 打点44 安打159 盗塁10 出塁率.387
【1850万円 → 4200万円】 (☆2350万円アップ)
2010年 134試合 打率.255 本塁打3 打点32 安打113 盗塁14 出塁率.346 
【4200万円 → 4000万円】 (☆200万円ダウン)
2011年 125試合 打率.293 本塁打4 打点34 安打115 盗塁13 出塁率.379
【4000万円 → 7200万円】 (☆3200万円アップ)

 坂口の場合は続けて好成績を残しているという点でのアップ分は加味しなければならないが、09年が6位、10年が5位とBクラスに沈んだチームの中でもこれだけ上がっているという例として見て取れる。

 また、大島のように下がってからの巻き返しという例を探すと、ソフトバンクの長谷川勇也が近い。こちらもチームが11年に日本一になっていることや、球団の資金力に差はあるとはいえ、大島よりも低い数字の推移でこれだけの査定を受けた選手もいるということがわかる。

 以上のことを考えると、7500万円~8000万円ほどの掲示はあっても良いのでは、という気もしてくる。ただし、球団は「査定はきっちりやっている」とし、2年連続でBクラスに沈んでいることや、守備面での貢献に関して指摘。両者の溝は深く、皮肉にもGMの落合氏以来となる球団2人目の年俸調停の可能性も出てきた。

 ちなみに、次回の交渉日は未定。2回目となる交渉の席に落合GMは出席しない意向を示しており、果たしてそこで事態は進展するのだろうか。今後も中日の契約交渉から目が離せない。

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