今オフ、ソフトバンクの柳田悠岐が「44」から「9」、日本ハムの西川遥輝が「26」から「8」などが球団の顔とも呼べる一桁の背番号に変わったように、昨オフも12球団で10人の選手が、一桁の背番号を手に入れた。

　一桁の背番号に変更し、飛躍を遂げた1人に広島の丸佳浩が挙げられる。「63」を付けてプレーした昨季は、盗塁王に輝き、今季から「9」に変更となった。広島の「9」といえば、来季から監督に就任する緒方孝市が現役時代に背負っていた番号。重みのある番号だが丸は、プレッシャーに押しつぶされることなく、自身初の打率3割をクリア。打率、本塁打、打点ともに自己最高の成績を残し、名実ともに広島の顔に成長した。

　DeNAの梶谷隆幸は昨季、規定打席未到達だったが、打率.344、16本塁打、44打点と後半戦からレギュラーに定着。オフには「63」から「3」に変更と、大きな期待を受けた。迎えた今季は、打率.263だったが、初めて規定打席に到達し、自身初となる盗塁王（39盗塁）のタイトルを獲得。粗さは目立ったが、142試合に出場し、レギュラーとしての役目を果たした。

　その他にも、ロッテの鈴木大地が3年目ながら主将としてチームをまとめ、中日の森野将彦は、プロ18年目で初めてゴールデングラブ賞に輝くなど活躍する選手が目立った。来季から背番号一桁を付けてプレーする選手たちも、新しい背番号を自分のモノにするような活躍に期待したい。

今季から背番号を一桁に変更した選手の成績

・日本ハム
中島卓也　56 → 9
【2013年成績】127試合　打率.238　0本塁打8打点　23盗塁
【2014年成績】126試合　打率.259　0本塁打32打点　28盗塁

・ロッテ
鈴木大地　35 → 7
【2013年成績】144試合　打率.264　5本塁打50打点　2盗塁
【2014年成績】144試合　打率.287　3本塁打43打点　7盗塁

・西武
鬼崎裕司　56 → 4
【2013年成績】105試合　打率.266　2本塁打24打点　6盗塁
【2014年成績】37試合　打率.224　0本塁打5打点　1盗塁

・広島
丸佳浩　63 → 9
【2013年成績】140試合　打率.273　14本塁打58打点　29盗塁
【2014年成績】144試合　打率.310　19本塁打67打点　26盗塁

・中日
平田良介　40 → 6
【2013年成績】118試合　打率.289　15本塁打55打点　1盗塁
【2014年成績】119試合　打率.277　11本塁打65打点　7盗塁

森野将彦　30 → 7
【2013年成績】134試合　打率.286　16本塁打51打点　1盗塁
【2014年成績】141試合　打率.288　13本塁打86打点　3盗塁

高橋周平　31 → 9
【2013年成績】66試合　打率.249　5本塁打27打点　0盗塁
【2014年成績】61試合　打率.257　6本塁打14打点　0盗塁

・DeNA
梶谷隆幸　63 → 3
【2013年成績】77試合　打率.346　16本塁打44打点　7盗塁
【2014年成績】142試合　打率.263　16本塁打72打点　39盗塁

多村仁志　52 → 8
【2013年成績】96試合　打率.261　12本塁打39打点　1盗塁
【2014年成績】73試合　打率.272　4本塁打23打点　0盗塁

黒羽根利規　59 → 9
【2013年成績】30試合　打率.267　2本塁打5打点　0盗塁
【2014年成績】109試合　打率.264　2本塁打24打点　1盗塁