ニュース 2014.12.16. 13:13

活躍しなきゃ“ダメよ~ダメダメ” 2014シーズン・期待に応えられなかった助っ人たち

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日本では思うような活躍ができなかったユーキリス[Getty Images]
 2014年のシーズンも終了し、来季へ向けた補強を進める各チーム。この時期のたのしみのひとつと言えば、新外国人選手の入団だ。メジャーキャリアを持つ期待の助っ人から謎のラテン系選手まで、フタを開けてみなければわからないというわくわく感にファンは胸を踊らせる。

 今年は開幕前から調整不足により“ダメ助っ人”候補の筆頭に挙がっていた阪神のマウロ・ゴメスが、シーズンに入ると周囲の見立てを覆す大活躍を見せ、リーグ打点王(109打点)に輝いた。その一方で、入団時に大きな期待を受けながら応えることができず、日本を去って行った助っ人もいる。

 前楽天のケビン・ユーキリスはその代表例だ。レッドソックス時代は4番を打つなど、メジャー通算打率.281、150本塁打、618打点と実績は折り紙つきだった。楽天に日本一をもたらし、メジャーへと戻ったケーシー・マギー(現マーリンズ)に代わる5番打者として大きな期待を受けており、レッドソックス時代の同僚・斎藤隆も「あんなすごい選手が日本に来るのはうれしい」とコメントしていた。

 しかし、シーズンが開幕するとユーキリスはわずか21試合の出場にとどまり、打率.215、1本塁打、11打点と大苦戦。4月26日オリックス戦の出場を最後に、ケガの治療のためアメリカへ帰国。10月には現役引退を発表した。結局、3億円の年俸をもらいながら、日本で放った安打はわずかに14本。1安打あたり2142万円と、年俸に見合う活躍はできなかった。

 前オリックスのベタンコートも、メジャー通算打率.261、80本塁打、457打点という実績を引っさげて来日。その期待度は高く、オープン戦で初安打を放った際には、森脇監督が「甘い球を一発で仕留めているよね」と評価していた。

 ところが、開幕直後から極度の打撃不振に陥ると、メジャー通算80発の打棒を発揮することなく4月11日に登録抹消。5月6日に再昇格するも、17日には再び二軍落ち。2度目の抹消後は、二軍の練習に参加しないなどの問題行動も見られ、その後「右足親指滑液包炎」の診断を受けてアメリカへ帰国。7月22日に自由契約となった。

 メジャーで輝かしい実績を残し、多額の契約金と年俸で獲得してきた選手でも、必ずしも活躍するとは限らないのが難しいところであり、各球団の腕の見せどころ。来季から新たに日本でプレーする外国人選手たちは、いい意味で期待を裏切る“おねだん以上”の活躍を見せることができるだろうか。

期待を裏切った主な新助っ人

・ユーキリス(前楽天)
【年俸】3億円
【成績】21試合 打率.215 1本塁打11打点
【1安打当たり】約2142万円 ※通算安打は14

・ベタンコート(前オリックス)
【年俸】1億円
【成績】18試合 打率.141 0本塁打4打点
【1打点当たり】約2500万円

・ブラックリー(前楽天)
【年俸】2億円
【成績】3試合 1勝2敗0S 防御率5.54
【1球当たり】約82万円 ※総球数244

(※金額は推定)
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