新シーズンを迎える前に、今年のプロ野球界を見て行く上でキーワードになりそうなことを取り上げる今シーズンの“注目ワード”。ここでは、昨季『最下位』に沈んだチームの巻き返しに注目したい。
まずはパ・リーグ。前年は歓喜に沸いた楽天が、まさかの最下位転落。日本一に輝いたチームが翌年最下位で終わるのは、78年~79年のヤクルト以来、史上3球団目。不名誉な記録を打ち立ててしまったチームは大久保博元新監督の下、巻き返しを狙う。今オフ、楽天が行なった主な補強は以下の通り。
【IN】
藤江均 / 投手
山崎浩司 / 内野手
梅津智弘 / 投手(育成)
ゼラス・ウィーラー / 内野手
キャム・ミコライオ / 投手
アレハンドロ・セゴビア / 捕手(育成)
ギャビー・サンチェス / 内野手
【OUT】
ブライアン・ファルケンボーグ / 投手
アンドリュー・ジョーンズ / 外野手
1.軸を打てる打者の出現
マギーが抜けた穴を埋めきれないまま、ジョーンズも失った打線は不安要素のひとつ。新外国人のサンチェスに期待をしつつも、斬新な指導法で知られる大久保新監督の下、枡田慎太郎や西田哲朗、三好匠、内田靖人といったスラッガー候補たちの開花に期待したい。
2.若手投手の台頭
投手陣では、特に有望な左腕投手が多くひしめいており、ローテーション争いも熾烈。松井裕樹、森雄大といった近年のドラフト1位組と、彼らより経験のある辛島航、塩見貴洋といった若手左腕たちの競争によって先発陣の底上げを図りたい。
3.直前での大物獲得
これまであっと驚くような大物選手の獲得で野球界に衝撃を与えてきた楽天が、このままシーズンを迎えるのかと言われると、そうとも言い切れない。年明けに立花球団社長は「(補強は)終わりではない」と話しており、オリックスを退団したペーニャや、3Aでプレーしたブラウンなどを「引き続き調査」しているとの報道も見られた。開幕直前まで楽天フロントの動きから目が離せない。
続いて、セ・リーグはヤクルト。2年連続で最下位に沈んだチームは小川淳司監督が退任し、真中満新監督を招へい。補強も活発で、FAで大引啓次と成瀬善久を獲得するなど、新体制での巻き返しに並々ならぬ闘志を燃やしている。今オフ、ヤクルトが行なった主な補強は以下の通り。
【IN】
大引啓次 / 内野手
成瀬善久 / 投手
井野卓 / 捕手
ローガン・オンドルセク / 投手
奥村展征 / 内野手
【OUT】
相川亮二 / 捕手
1.苦しんだ投手陣の復活
昨季はリーグ唯一のチーム防御率4点台(4.62)に終わるなど、苦しんだ投手陣。オフの補強で実績十分の成瀬に、メジャーで281試合のリリーフ経験があるオンドルセクと前後の柱を獲得。ここに復活を期す館山昌平や由規、村中恭兵といったあたりが加わってくると、一気に層は厚くなるだけに、近年ケガに苦しんだ彼らの復活が待たれる。
2.守備の安定
苦しんだ投手陣の一方で、打線はリーグトップのチーム打率.279を叩き出すなど破壊力を見せつけた。しかし、失策はリーグで2番目に多い97個と苦しむ投手陣を助けることができなかった。そこで、オフにFAで大引を獲得。固定できなかったショートを埋めることに成功した。残るはバレンティンの補助も求められるセンターにうまくマッチする選手が見つかるかどうかがカギになるだろう。
3.ケガをなくす!
近年のヤクルトを最も苦しめている要因といえば、ケガ人の多さで間違いない。戦力の調達も大事になるが、現有戦力を健康な状態で保持することが、巻き返しへの一番の近道になる。
まずはパ・リーグ。前年は歓喜に沸いた楽天が、まさかの最下位転落。日本一に輝いたチームが翌年最下位で終わるのは、78年~79年のヤクルト以来、史上3球団目。不名誉な記録を打ち立ててしまったチームは大久保博元新監督の下、巻き返しを狙う。今オフ、楽天が行なった主な補強は以下の通り。
【IN】
梅津智弘 / 投手(育成)
ゼラス・ウィーラー / 内野手
キャム・ミコライオ / 投手
アレハンドロ・セゴビア / 捕手(育成)
ギャビー・サンチェス / 内野手
【OUT】
ブライアン・ファルケンボーグ / 投手
アンドリュー・ジョーンズ / 外野手
1.軸を打てる打者の出現
マギーが抜けた穴を埋めきれないまま、ジョーンズも失った打線は不安要素のひとつ。新外国人のサンチェスに期待をしつつも、斬新な指導法で知られる大久保新監督の下、枡田慎太郎や西田哲朗、三好匠、内田靖人といったスラッガー候補たちの開花に期待したい。
2.若手投手の台頭
投手陣では、特に有望な左腕投手が多くひしめいており、ローテーション争いも熾烈。松井裕樹、森雄大といった近年のドラフト1位組と、彼らより経験のある辛島航、塩見貴洋といった若手左腕たちの競争によって先発陣の底上げを図りたい。
3.直前での大物獲得
これまであっと驚くような大物選手の獲得で野球界に衝撃を与えてきた楽天が、このままシーズンを迎えるのかと言われると、そうとも言い切れない。年明けに立花球団社長は「(補強は)終わりではない」と話しており、オリックスを退団したペーニャや、3Aでプレーしたブラウンなどを「引き続き調査」しているとの報道も見られた。開幕直前まで楽天フロントの動きから目が離せない。
続いて、セ・リーグはヤクルト。2年連続で最下位に沈んだチームは小川淳司監督が退任し、真中満新監督を招へい。補強も活発で、FAで大引啓次と成瀬善久を獲得するなど、新体制での巻き返しに並々ならぬ闘志を燃やしている。今オフ、ヤクルトが行なった主な補強は以下の通り。
【IN】
成瀬善久 / 投手
井野卓 / 捕手
ローガン・オンドルセク / 投手
奥村展征 / 内野手
【OUT】
相川亮二 / 捕手
1.苦しんだ投手陣の復活
昨季はリーグ唯一のチーム防御率4点台(4.62)に終わるなど、苦しんだ投手陣。オフの補強で実績十分の成瀬に、メジャーで281試合のリリーフ経験があるオンドルセクと前後の柱を獲得。ここに復活を期す館山昌平や由規、村中恭兵といったあたりが加わってくると、一気に層は厚くなるだけに、近年ケガに苦しんだ彼らの復活が待たれる。
2.守備の安定
苦しんだ投手陣の一方で、打線はリーグトップのチーム打率.279を叩き出すなど破壊力を見せつけた。しかし、失策はリーグで2番目に多い97個と苦しむ投手陣を助けることができなかった。そこで、オフにFAで大引を獲得。固定できなかったショートを埋めることに成功した。残るはバレンティンの補助も求められるセンターにうまくマッチする選手が見つかるかどうかがカギになるだろう。
3.ケガをなくす!
近年のヤクルトを最も苦しめている要因といえば、ケガ人の多さで間違いない。戦力の調達も大事になるが、現有戦力を健康な状態で保持することが、巻き返しへの一番の近道になる。