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“開幕”を巡る男たちのバトル 成瀬退団で本命不在のロッテ

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五輪やWBCなど国際大会の経験も豊富で、西武時代には5度開幕投手を務めた涌井[Getty Images]
 新シーズンの開幕へ向けて、ヒートアップしていくのがチーム内でのポジション争い。特に毎年たのしみを提供してくれるのが、投手の勲章“開幕投手”を巡る争いだ。 

 ここでは、伊東監督3年目のロッテに注目。“5年に一度のゴールデンイヤー”の今年。2005年、2010年と日本一へ登りつめているその良い流れを続けていきたいところだが、昨シーズンは先発陣で規定投球回に到達したのが2人だけと苦しんだ。今年の展望の前に、まずはロッテの過去20年の開幕投手を振り返る。

ロッテ・過去20年の開幕投手

1995 伊良部秀輝(●)
1996 園川一美(-)※チームは勝利
1997 小宮山悟(○)
1998 小宮山悟(-)※チームは敗戦
1999 黒木知宏(●)
2000 黒木知宏(●)
2001 黒木知宏(○)
2002 ネイサン・ミンチー(●)
2003 ネイサン・ミンチー(●)
2004 清水直行(○)
2005 清水直行(●)☆優勝・日本一
2006 久保康友(●)
2007 清水直行(-)※引き分け(降雨コールド)
2008 小林宏之(●)
2009 清水直行(●)
2010 成瀬善久(●)※日本一(シーズンは3位)
2011 成瀬善久(●)
2012 成瀬善久(○)
2013 成瀬善久(-)※チームは勝利
2014 成瀬善久(●)
開幕戦成績:6勝13敗1分(勝率.316)

 最多は成瀬の5回。ここ5年連続で開幕投手を務めていたが、その成瀬がFAでヤクルトへ移籍。今年の開幕争いは混迷を極めそうだ。ちなみに、1966年以来史上2度目の開幕戦降雨コールドゲームとなった2007年は、当時日本ハムのダルビッシュ有を前に0行進を続ける中、6回裏に新加入フリオ・ズレータが起死回生の同点満塁弾。7回表二死まで進んだところで降雨コールドゲームで引き分けとなった。


2015年開幕投手争い・展望

[本命◎]石川歩
[対抗○]涌井秀章
[ 穴▲]唐川侑己

 ロッテの2015年シーズンは、敵地でのソフトバンク戦で幕を開ける。昨年も開幕カードで顔を合わせており、その時は3連敗。伊東監督は「借りを返さないとね」とリベンジに燃える。松坂大輔が電撃加入したことについても「できれば開幕カードで大輔と対戦したい。出てくれば叩く。打ち崩せば自信になるからね」とかつてバッテリーを組んだ松坂との対戦を熱望した。

 本命は、ルーキーながらチーム最多勝で唯一2ケタ勝利をクリアした石川歩。即戦力の名に恥じぬ活躍を見せた石川は「荷が重いです…」としながらも「ふさわしいくらいの投手になりたい」と決意を語っている。

 対抗は涌井。西武時代に5度開幕投手を務めた経験を持っており、「他に狙っている選手はいるでしょうけどそこは譲りたくない」と開幕へのこだわりを口にしている。また、「自分が開幕投手となって、松坂さんにも開幕に投げてもらえれば」と話す通り、福岡の地で、お互いが違うユニフォームをまとっての数奇な“新旧・西武の18番”対決が実現すれば、大きく話題になること間違いなしだが、果たして...。

 最後に穴として挙げたのは唐川。ここ2年は黒星が先行し、特に昨シーズンは4勝9敗と借金5つで防御率は4.66と苦しいシーズンを過ごしたが、その中で4勝中3勝を王者・ソフトバンク相手に挙げており、過去5年のソフトバンク戦は9勝5敗と相性の良さを見せる。不振を脱却し、初の大役を掴みたい。

 昨シーズンは規定投球回に達したのが石川と涌井だけに終わったロッテの先発陣。13年に15試合で9勝を挙げた古谷拓哉の復活と、藤岡貴裕や大嶺祐太、木村優太といったかつてのドラ1投手たちの奮起に期待したい。新人ではドラフト2位の田中英祐に注目。史上初の京大出身プロ野球選手となった“国立の星”は、肩書だけでなく実力も折り紙付き。1年目からローテ争い食い込んで行きたい。
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