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2015年の注目ワード『コンバート』 ベテラン二人の新たな挑戦

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かつては日本一の遊撃手として、メジャーでもプレーした現楽天の松井稼頭央 [Getty Images]
 プロ野球を楽しむ上で、新シーズンの見どころを紹介する“注目ワード”。今回は『コンバート』にフォーカスを当て、各球団、選手の動向を振り返る。

 昨季終盤から注目されていたのが、ベテラン選手のポジション変更だ。巨人の阿部慎之助は主将としてチームをリーグ3連覇へ導いたが、個人成績は規定到達者の中ではリーグワースト打率となる.248。キャッチャーの守備でも精彩を欠くプレーが目立ち、今季は打撃により注力するためファーストとして再起を図る。

 2001年の入団以来、7度のリーグ優勝と3度の日本一を経験。2000年代の巨人の強さは“打てるキャッチャー・阿部”の存在なくして語れない。チームの得点力低下も懸念されるが、あくまで本人が掲げる目標は「3割、30本」。ファースト・阿部で再び4番の座を奪い返し、開幕から輝きを取り戻したい。

 来年で40歳になる楽天の松井稼頭央も、外野手として新たなスタートを切る。昨季は最下位に沈んだチームにあってリーグ9位となる打率.291と奮闘。シーズン序盤はサードやショートを守ったが、Aクラス争いから脱落した終盤以降は新シーズンを見据えたチーム事情もあり、レフトや指名打者で出場を続けた。

 契約更改の席では「来年は外野手一本で行きたい。まだまだ難しいことはあるが挑戦していきたい」とキッパリ。すでにスローイングの矯正に取り組むなど、新たなシーズンへ向け目を輝かせている。

 阪神・西岡剛の外野転向プランも未だに燻り続けている。鳥谷敬が残留したことで大和のショート転向案は一旦白紙となったが、チームとしては西岡がセンターを守れればオプションが広がる。大和の守備力は欠かせないが、得点力とのバランスを考えれば西岡のセンターも魅力的。本人は「二遊間で勝負」と意気込むが、キャンプでは外野練習に励む西岡の姿があるかも知れない。

 日本ハムの中島卓也は、復帰を果たした田中賢介の影響で今季はショートで勝負する。昨季はセカンドのレギュラーとしてCSでも活躍したが、元々は内野ならどこでも守れるユーティリティプレーヤー。自主トレではその田中と汗を流し、二遊間の連携強化に励んでいる。

 投手陣では巨人の二人に注目。昨季、先発として5勝に終わった沢村拓一は、再び中継ぎ転向を言い渡され守護神の座を狙う。その抑えとして昨季安定感を欠いた西村健太朗は先発へ。こちらも「いい機会だと思ってしっかりやりたい」と前向きだ。

 その他にも、大型補強を敢行したオリックスでは、厚みを増した内野陣のシャッフルがありそう。新たなポジションで輝きを放つ選手は誰か。2月のキャンプインが今から待ち遠しい。
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