春季キャンプがスタートした2月1日を皮切りに、全12球団のキャンプ地をその足で回った侍ジャパンの小久保裕紀監督。9日に久米島を訪れ、その“弾丸行脚”も無事に終了した。
今回のキャンプ地訪問の目的は、「昨年の日米野球で選手を出してくれたお礼と、3月の欧州代表戦へのお願い」。3月10、11日の2日間、東京ドームで行われる欧州選抜との強化試合の視察を兼ねて各地を回った。小久保監督は候補メンバーが所属する球団には大方打診を済ませているとした中、最終的には「全12球団を回った上で、正式に(オファーするか)決める」と話している。
ここでは、今回の視察で小久保監督の目に留まった選手たちを以下にまとめた。強化試合の時期が時期だけにメンバー選考は難航しそうだが、果たしてこの中から何人の選手が日の丸を背負うことになるのか、注目だ。
【2月1日】
● ソフトバンク
松坂大輔
→ 非公開ながら初日からブルペンに入り、日本のマウンドなど、感触を確かめた。
☆「キャンプやシーズンを見ながらじっくり見ていきたい」と含み。 17年WBCは37歳になるシーズンも、「年齢はまだまだやれる」と今後もマークしていく方針。
● 巨人
岡本和真
→ 初日からフリー打撃に登場。柵越えは0も、42スイングで安打性の打球は21本。
☆「さすがだなと。スイングが柔らかかった。早くプロのスピードに慣れてほしい」と期待。ちなみに17年WBC時はハタチ。
【2月2日】
● 広島
九里亜蓮
→ 2日連続のブルペン入り。初日に153球、この日は123球と精力的に投げ込んだ2年目右腕。
☆「直球はびっくりするスピードではないが、変化球が多彩でボールを動かしている。同期の大瀬良と刺激し合いながらカープを将来引っ張っていくと思う」と高評価。
大瀬良大地
→ 昨年のセ・リーグ新人王。九里とは同期で同い年。
☆「緒方監督と2人で見ていたので、力んでフォームにバラツキがあったように見えた」
● 西武
森友哉
→ フリー打撃で柵越え1本。居残りのロングティーでは雄たけびを上げながらバットを振り続けた。
☆「高校から入ってあれだけ活躍できる理由が分かった。下半身が強くて対応力があり、少しタイミングが悪くても粘って芯で捉えられている」と絶賛。「いいキャラクター。なかなかあそこまで声を出してやらない。楽しいやつ」とも。
【2月3日】
● オリックス
佐藤達也
→ 初日から3日連続のブルペンで150球の熱投。
☆「昨年も侍の候補として最後の最後まで入っていたが、チームでの登板が多かったので断念した。(今回も)候補の1人として間違いない」
西野真弘
→ フリー打撃に登場したドラフト7位ルーキーの打撃に小久保監督が熱視線。
☆「あの西野はいい選手やね。体は大きくないけど、バットの出る角度はセンスを感じる。阪神にいた久慈(照嘉)さんみたいやね」
【2月4日】
● ヤクルト
山田哲人
→ 打撃練習に登場。「体が張っていて自分のスイングができなかった」と語ったが...
☆「打撃は非常に魅力。本意じゃないだろうけどファーストの起用もある」
● 中日
大島洋平
→ 「打つ、守る、走るの全部を見てほしい」と代表入りへ意欲を語る。
☆「中日の中では一番輝いている選手」
高橋周平
→ 特打で谷繁監督が投げるボールを振り込んだ。
☆「確実に去年よりよくなっている。立浪(和義)さんみたいな打者。能力が高い。2年後くらいに代表になってほしいね」
【2月5日】
● DeNA
倉本寿彦
→ いきなりのレギュラー獲りに期待がかかるドラフト3位ルーキー。
☆「新人であれだけ振れる選手はいない。守りも肩が強いし、面白い存在」
筒香嘉智
☆「(今年から)キャプテンということで、チームを引っ張る自覚を持ってスタートしている」と意識の変化に注目。「ひと皮むけたという印象を持っています」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
【2月6日】
● 日本ハム
大谷翔平
→ 小久保監督が見守る中、ブルペンとフリー打撃をこなした。
☆「投球フォームのバランスがよくなっている。打者としても飛距離が一段と伸びている」
※しかし、栗山監督は「開幕から2週間前の大事な時期。逆算した調整を変えるわけにはいかない」と強化試合への派遣に難色を示す。
浦野博司
→ 昨年はルーキーながら7勝をマークした25歳右腕。
☆「候補の1人であることは間違いない」
岡大海
→ 13年11月の台湾遠征ではプロ入り前ながら侍ジャパン入りも、ルーキーイヤーの昨年は大ケガでほぼ一年を棒に振った。
☆「右の外野手は非常に少ない。 今年はレギュラー取りを含めて、彼のブレイクを期待したいところ」
● 阪神
藤浪晋太郎
→ “脱力”をテーマとした新フォームの感触を確かめながら投げ込む。
☆「いい球を投げていたと思います」
大和
→ ルーキーの江越らと熾烈なポジション争いを繰り広げる虎のセンター。
☆「代走からいける、守備からいける、代打でも送りバントで出せるという意味では非常に貴重な戦力」
梅野隆太郎
→ 昨年はルーキーながらチームの捕手として最多の92試合に出場した期待の正捕手候補。
☆「少し小ぢんまりしたかな。打てる捕手が打てなくなったら試合に出られない。持ち味の長打力を持ち続けるように、やってほしい」
西岡剛
→ 「日本代表は胸を張れる勲章。目標にしたい」と代表入りへの意欲を語る。
☆「故障明けですが、体を絞って精悍(せいかん)な顔つきでしたね」
【2月7日】
● ロッテ
西野勇士
→ 小久保監督の前で守備練習などのメニューをこなしたロッテの守護神。
☆「声を掛ける可能性は高い」
※伊東監督:「うちとしては全面的に協力します。本人も日米野球で良い経験をした。選手も自信になる」
※西野:「もし選ばれれば光栄。投げるからには、常にいい結果を求めないといけない」
【2月8日】
● 楽天
松井裕樹
→ ブルペンでの投球練習を行い、登板予定となっている12日の紅白戦に備える。
☆「今年は飛躍の年になると思う」
※松井裕:「候補になっただけでも光栄。選んでいただけるように、しっかりやっていきたい」
今回のキャンプ地訪問の目的は、「昨年の日米野球で選手を出してくれたお礼と、3月の欧州代表戦へのお願い」。3月10、11日の2日間、東京ドームで行われる欧州選抜との強化試合の視察を兼ねて各地を回った。小久保監督は候補メンバーが所属する球団には大方打診を済ませているとした中、最終的には「全12球団を回った上で、正式に(オファーするか)決める」と話している。
ここでは、今回の視察で小久保監督の目に留まった選手たちを以下にまとめた。強化試合の時期が時期だけにメンバー選考は難航しそうだが、果たしてこの中から何人の選手が日の丸を背負うことになるのか、注目だ。
侍ジャパン・小久保監督の足跡
(☆が小久保監督のコメント)【2月1日】
● ソフトバンク
松坂大輔
→ 非公開ながら初日からブルペンに入り、日本のマウンドなど、感触を確かめた。
☆「キャンプやシーズンを見ながらじっくり見ていきたい」と含み。 17年WBCは37歳になるシーズンも、「年齢はまだまだやれる」と今後もマークしていく方針。
● 巨人
岡本和真
→ 初日からフリー打撃に登場。柵越えは0も、42スイングで安打性の打球は21本。
☆「さすがだなと。スイングが柔らかかった。早くプロのスピードに慣れてほしい」と期待。ちなみに17年WBC時はハタチ。
【2月2日】
● 広島
九里亜蓮
→ 2日連続のブルペン入り。初日に153球、この日は123球と精力的に投げ込んだ2年目右腕。
☆「直球はびっくりするスピードではないが、変化球が多彩でボールを動かしている。同期の大瀬良と刺激し合いながらカープを将来引っ張っていくと思う」と高評価。
大瀬良大地
→ 昨年のセ・リーグ新人王。九里とは同期で同い年。
☆「緒方監督と2人で見ていたので、力んでフォームにバラツキがあったように見えた」
● 西武
森友哉
→ フリー打撃で柵越え1本。居残りのロングティーでは雄たけびを上げながらバットを振り続けた。
☆「高校から入ってあれだけ活躍できる理由が分かった。下半身が強くて対応力があり、少しタイミングが悪くても粘って芯で捉えられている」と絶賛。「いいキャラクター。なかなかあそこまで声を出してやらない。楽しいやつ」とも。
【2月3日】
● オリックス
佐藤達也
→ 初日から3日連続のブルペンで150球の熱投。
☆「昨年も侍の候補として最後の最後まで入っていたが、チームでの登板が多かったので断念した。(今回も)候補の1人として間違いない」
西野真弘
→ フリー打撃に登場したドラフト7位ルーキーの打撃に小久保監督が熱視線。
☆「あの西野はいい選手やね。体は大きくないけど、バットの出る角度はセンスを感じる。阪神にいた久慈(照嘉)さんみたいやね」
【2月4日】
● ヤクルト
山田哲人
→ 打撃練習に登場。「体が張っていて自分のスイングができなかった」と語ったが...
☆「打撃は非常に魅力。本意じゃないだろうけどファーストの起用もある」
● 中日
大島洋平
→ 「打つ、守る、走るの全部を見てほしい」と代表入りへ意欲を語る。
☆「中日の中では一番輝いている選手」
高橋周平
→ 特打で谷繁監督が投げるボールを振り込んだ。
☆「確実に去年よりよくなっている。立浪(和義)さんみたいな打者。能力が高い。2年後くらいに代表になってほしいね」
【2月5日】
● DeNA
倉本寿彦
→ いきなりのレギュラー獲りに期待がかかるドラフト3位ルーキー。
☆「新人であれだけ振れる選手はいない。守りも肩が強いし、面白い存在」
筒香嘉智
☆「(今年から)キャプテンということで、チームを引っ張る自覚を持ってスタートしている」と意識の変化に注目。「ひと皮むけたという印象を持っています」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
【2月6日】
● 日本ハム
大谷翔平
→ 小久保監督が見守る中、ブルペンとフリー打撃をこなした。
☆「投球フォームのバランスがよくなっている。打者としても飛距離が一段と伸びている」
※しかし、栗山監督は「開幕から2週間前の大事な時期。逆算した調整を変えるわけにはいかない」と強化試合への派遣に難色を示す。
浦野博司
→ 昨年はルーキーながら7勝をマークした25歳右腕。
☆「候補の1人であることは間違いない」
岡大海
→ 13年11月の台湾遠征ではプロ入り前ながら侍ジャパン入りも、ルーキーイヤーの昨年は大ケガでほぼ一年を棒に振った。
☆「右の外野手は非常に少ない。 今年はレギュラー取りを含めて、彼のブレイクを期待したいところ」
● 阪神
藤浪晋太郎
→ “脱力”をテーマとした新フォームの感触を確かめながら投げ込む。
☆「いい球を投げていたと思います」
大和
→ ルーキーの江越らと熾烈なポジション争いを繰り広げる虎のセンター。
☆「代走からいける、守備からいける、代打でも送りバントで出せるという意味では非常に貴重な戦力」
梅野隆太郎
→ 昨年はルーキーながらチームの捕手として最多の92試合に出場した期待の正捕手候補。
☆「少し小ぢんまりしたかな。打てる捕手が打てなくなったら試合に出られない。持ち味の長打力を持ち続けるように、やってほしい」
西岡剛
→ 「日本代表は胸を張れる勲章。目標にしたい」と代表入りへの意欲を語る。
☆「故障明けですが、体を絞って精悍(せいかん)な顔つきでしたね」
【2月7日】
● ロッテ
西野勇士
→ 小久保監督の前で守備練習などのメニューをこなしたロッテの守護神。
☆「声を掛ける可能性は高い」
※伊東監督:「うちとしては全面的に協力します。本人も日米野球で良い経験をした。選手も自信になる」
※西野:「もし選ばれれば光栄。投げるからには、常にいい結果を求めないといけない」
【2月8日】
● 楽天
松井裕樹
→ ブルペンでの投球練習を行い、登板予定となっている12日の紅白戦に備える。
☆「今年は飛躍の年になると思う」
※松井裕:「候補になっただけでも光栄。選んでいただけるように、しっかりやっていきたい」