ニュース 2015.02.08. 12:21

日本に新たな“レジェンド”誕生? 56歳フリオ・フランコが選手兼任監督就任へ

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この独特なフォームが印象的なフリオ・フランコ氏[Getty Images]
 メジャーで首位打者のタイトルを獲得し、かつては日本のロッテでもプレーしたフリオ・フランコ氏が、日本で選手兼任監督に就任する見通しであることが分かった。

 フランコ氏が選手兼任監督に就任すると報じられたのが、ルートイン・BCリーグの石川ミリオンスターズ。『北國新聞』が8日の朝刊で「近く正式契約を結ぶとみられる」と報道。かつて近鉄や中日で投手として活躍し、現在は石川ミリオンスターズの取締役を務める佐野慈紀氏も、自身のTwitterで「皆さんにご報告です。石川ミリオンスターズはMLBで首位打者、ロッテでも活躍したフリオ・フランコと選手兼任監督として基本合意しました。56歳、未だに現役です!金沢まで新幹線で来てね! 」とファンに向けて報告している。

 上述の通り、かつてはバリバリのメジャーリーガーであったフランコ氏。82年にメジャーデビューを果たすと、88年~91年にかけて4年連続でシルバースラッガー賞を受賞。91年には打率.341をマークし、首位打者にも輝くなど、通算23年間で2586本もの安打を放った。

 95年には来日し、ロッテでプレー。しかし、当時のGM・広岡達朗氏との確執から1年で解雇されると、「ヒロオカが辞めたら帰ってくる」と言い残し帰国。その後、宣言通り広岡氏がGMの座から退いた98年に日本球界に復帰した。

 復帰となった当時はすでに40歳を迎えていたが、強烈なリーダーシップを発揮してチームをけん引。外国人ながらキャプテンも務めた。バットのグリップを頭の位置まで高く上げ、バットの先端を投手の方に向ける独特なフォームは、オールドファンの心の中に今も残っていることだろう。

 日本を離れた後は、アメリカだけでなくメキシコや韓国でもプレーし、08年にメキシコで現役を引退。12年からはメキシカンリーグで監督業をスタートさせたが、昨年5月にアメリカ独立リーグのフォートワース・キャッツで選手兼任監督に就任。55歳にして現役復帰を果たした。

 ミリオンスターズは、10年から5年間監督を務めた森慎二氏(西武の二軍投手コーチへ就任)、GM兼投手として活躍した木田優夫氏(日本ハムGM補佐に就任)といったチームの顔がこのオフに相次いで退団。球団は“ファンが驚くようなビッグネーム”をテーマに掲げ、新監督を模索していた。

 ミリオンスターズには、今年から投手兼任コーチとして元インディアンス、日本ハムで活躍した多田野数人も加入。今年は2人の元メジャーリーガーが石川を、そしてBCリーグを盛り上げる。

フリオ・フランコ

 56歳 右投右打
MLB通算[23年]:2527試 率.298 本173 点1194
NPB通算[ 2年]:258試 率.298 本28 点135
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