2月1日にはじまったキャンプも残りわずかとなり、いよいよオープン戦が開幕したプロ野球界。これから1ヵ月に渡る戦いを経て、3月27日にはついに開幕戦を迎える。
交流戦のレギュレーションが変更となり、試合数が昨年から1試合減って143試合制となった2015年のペナントレース。ここでは、新シーズンを迎える前にこれまでのプロ野球の歴史の中で築き上げられたシーズン記録を改めておさらいし、更新の可能性について探っていきたい。
ここで取り上げるのは投手部門のシーズン記録。先発が最後まで投げきる、連投は珍しいことではないといった時代から、分業化が進んだ現代において、不可能に近いような数字も少なくないが、反対に分業化が進んだからこそもっと伸ばせそうな記録もまだ存在する。
まずは、これまでのプロ野球シーズン記録と昨年の最高成績者を比較してみる。
42 ヴィクトル・スタルヒン(巨人/1939)、稲尾和久(西鉄/1961年)
16 金子千尋(オリックス)
【勝率】
1.000 田中将大(楽天/2014)ほか3名
.765 岸孝之(西武)
【奪三振】
401 江夏豊(阪神/1968)
226 ランディ・メッセンジャー(阪神)
【防御率】
0.73 藤本英雄(巨人/1943)
1.98 金子千尋(オリックス)
【セーブ】
46 岩瀬仁紀(中日/2005)、藤川球児(阪神/2007)
40 平野佳寿(オリックス)
【ホールド】
47 浅尾拓也(中日/2010)
44 五十嵐亮太(ソフトバンク)
【ホールドポイント】
59 浅尾拓也(中日/2010)
48 佐藤達也(オリックス)
【登板数】
90 久保田智之(阪神/2007)
72 福谷浩司(中日)
【投球回】
541回1/3 林安夫(朝日/1942)
208回1/3 ランディ・メッセンジャー(阪神)
【与四球】
280 亀田忠(イーグルス/1939)
78 菊池雄星(西武)
【与死球】
22 森安敏明(東映/1968)
12 牧田和久(西武)
【暴投】
25 新垣渚(ソフトバンク/2007)
13 ルイス・メンドーサ(日本ハム)
【ボーク】
12 エステバン・ジャン(阪神/2007)
3 マイケル・ボウデン(西武)ほか3名
昨年生まれた記録というと、オリックスの平野佳寿が樹立したパ・リーグ新記録の40セーブ。62試合に登板し、快進撃を続けるチームをフル回転で支えた右腕は、9月にひと月で4敗を喫するなど終盤苦しい時期も過ごしたが、シーズン最終戦でなんとかパ・リーグのストッパーとして史上初となる40セーブに乗せた。
今キャンプでは新球ナックルカーブの習得に挑戦中。新たなる武器を手に、チームの19年ぶり優勝と岩瀬、藤川超えの47セーブ以上を狙う。
リリーフ投手にかかる記録としては、ホールドとホールドポイントがあるが、そのシーズン記録はどちらも2010年に中日の浅尾拓也が叩き出したもの。その年の浅尾は72試合の登板で12勝3敗、防御率1.68と抜群の安定感を誇り、チームの優勝に貢献した。
ホールドポイントがホールド数と救援勝利数を足した数字であるため、12勝を挙げた浅尾に立ち向かうのは至難の業となるが、ホールド単体で見ると、ソフトバンクの五十嵐亮太が3個差の44、佐藤達也も42という数字を叩き出しており、更新の可能性は十分にあると言える。
大型補強を敢行し、昨年わずか勝率2厘の差に泣いた雪辱を晴らしたいオリックス。19年ぶりの優勝へ向けた戦いはもちろんのこと、その中で記録に挑む2人の鉄壁リリーバーの挑戦も大きな見どころとなりそうだ。
交流戦のレギュレーションが変更となり、試合数が昨年から1試合減って143試合制となった2015年のペナントレース。ここでは、新シーズンを迎える前にこれまでのプロ野球の歴史の中で築き上げられたシーズン記録を改めておさらいし、更新の可能性について探っていきたい。
ここで取り上げるのは投手部門のシーズン記録。先発が最後まで投げきる、連投は珍しいことではないといった時代から、分業化が進んだ現代において、不可能に近いような数字も少なくないが、反対に分業化が進んだからこそもっと伸ばせそうな記録もまだ存在する。
まずは、これまでのプロ野球シーズン記録と昨年の最高成績者を比較してみる。
シーズン記録(上)と昨シーズンの最高成績(下)の比較
【勝利数】42 ヴィクトル・スタルヒン(巨人/1939)、稲尾和久(西鉄/1961年)
16 金子千尋(オリックス)
【勝率】
1.000 田中将大(楽天/2014)ほか3名
.765 岸孝之(西武)
【奪三振】
401 江夏豊(阪神/1968)
226 ランディ・メッセンジャー(阪神)
【防御率】
0.73 藤本英雄(巨人/1943)
1.98 金子千尋(オリックス)
【セーブ】
46 岩瀬仁紀(中日/2005)、藤川球児(阪神/2007)
40 平野佳寿(オリックス)
【ホールド】
47 浅尾拓也(中日/2010)
44 五十嵐亮太(ソフトバンク)
【ホールドポイント】
59 浅尾拓也(中日/2010)
48 佐藤達也(オリックス)
【登板数】
90 久保田智之(阪神/2007)
72 福谷浩司(中日)
【投球回】
541回1/3 林安夫(朝日/1942)
208回1/3 ランディ・メッセンジャー(阪神)
【与四球】
280 亀田忠(イーグルス/1939)
78 菊池雄星(西武)
【与死球】
22 森安敏明(東映/1968)
12 牧田和久(西武)
【暴投】
25 新垣渚(ソフトバンク/2007)
13 ルイス・メンドーサ(日本ハム)
【ボーク】
12 エステバン・ジャン(阪神/2007)
3 マイケル・ボウデン(西武)ほか3名
昨年生まれた記録というと、オリックスの平野佳寿が樹立したパ・リーグ新記録の40セーブ。62試合に登板し、快進撃を続けるチームをフル回転で支えた右腕は、9月にひと月で4敗を喫するなど終盤苦しい時期も過ごしたが、シーズン最終戦でなんとかパ・リーグのストッパーとして史上初となる40セーブに乗せた。
今キャンプでは新球ナックルカーブの習得に挑戦中。新たなる武器を手に、チームの19年ぶり優勝と岩瀬、藤川超えの47セーブ以上を狙う。
リリーフ投手にかかる記録としては、ホールドとホールドポイントがあるが、そのシーズン記録はどちらも2010年に中日の浅尾拓也が叩き出したもの。その年の浅尾は72試合の登板で12勝3敗、防御率1.68と抜群の安定感を誇り、チームの優勝に貢献した。
ホールドポイントがホールド数と救援勝利数を足した数字であるため、12勝を挙げた浅尾に立ち向かうのは至難の業となるが、ホールド単体で見ると、ソフトバンクの五十嵐亮太が3個差の44、佐藤達也も42という数字を叩き出しており、更新の可能性は十分にあると言える。
大型補強を敢行し、昨年わずか勝率2厘の差に泣いた雪辱を晴らしたいオリックス。19年ぶりの優勝へ向けた戦いはもちろんのこと、その中で記録に挑む2人の鉄壁リリーバーの挑戦も大きな見どころとなりそうだ。