ニュース 2015.03.02. 17:30

マエケンがスライダーの二刀流? 今季は新球をモノにできるか

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広島の前田健太は新球を自分のモノにすることができるだろうか©ベースボールキング
 広島のエース前田健太は昨春のキャンプでスプリット習得に励んだが、今季は縦に落ちるスライダー取得を目指している。

 昨春、投球の幅を広げるためにスプリットに挑戦したが、キャンプでは完全に落ちず、抜ける球もあるなど思うように操れず。オープン戦が始まってからも、3月9日のヤクルト戦ではスプリットの制球が定まらず、3回7安打6失点と精彩を欠いた。結局、投球フォームを崩したこともありシーズン開幕前にスプリットを封印した。

 そして今季は落ちる系の球種として、縦のスライダーに挑戦している。キャンプ序盤はストレートに磨きをかけていたが、キャンプ後半から新球にチャレンジすることを決めた。2月25日の紅白戦で、早速初披露。初回に1点を失い、なおも1死二塁の場面でグスマンを縦のスライダーで空振り三振に仕留めた。悪天候の中行われた1日のDeNAとの練習試合でも、DeNAの4番ロペスを新球でサードゴロに打ち取るなど効果的に試投している。

 ここまでは、スプリットに挑戦した昨季のように苦しんでいる印象はない。前田は伝家の宝刀横に曲がるスライダーとともに、縦のスライダーを勝負球として使えるようにしていく考えを持っている。3月27日、マツダスタジアムで初めて行われる開幕戦までにどこまで新球の精度を高めることができるのか。この新球を自由に操ることができるようになれば、昨季以上の投球に期待ができそうだ。
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