ニュース 2015.03.14. 16:47

不振が続く広島の若手野手陣 緒方監督の決断やいかに

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オープン戦打率0割台と厳しい状態が続く堂林翔太©BASEBALLKING
 広島は14日、福山で行われたオリックスとのオープン戦に3-8で敗れた。

 先発登板した前田健太が5回無失点と盤石ぶりをアピールする一方で、救援登板した2番手の飯田哲矢、育成枠の3番手・デヘススが捕まり、逆転負けを喫した。

 だが、投手陣以上にカープファンの不安を煽ったのが、この日も力のない凡打を繰り返した若手野手の不振ぶり。スタメン起用された7番・鈴木誠也、8番・野間峻祥、9番・堂林翔太が揃って不発。8回に鈴木誠が適時内野安打を放ったが、ローテ生き残りを掛ける東明大貴ら一軍当落線上のオリックス投手陣を相手に、下位の3人で11打数1安打…。この日も緒方監督の期待に応えることができなかった。

 指揮官は1-2で敗れた12日の練習試合(西武戦)後に「チャンスを何回ももらえるほど甘い世界ではない」と最後通告ともとれる発言でハッパを掛けたが、その思いとは裏腹にこの日も期待の若手が凡打の山。二軍で調整を続けるベテラン勢との入れ替えがいよいよ現実味を帯びてきた。

 キャンプ期間はサードとライトを中心に激しい定位置争いが繰り広げられると思われていたが、ここへ来て若手が共倒れ状態。エルドレッドが右膝の半月板損傷、ロサリオも体調不良と、若手にとっては開幕一軍入りへ向け絶好のチャンスだったが、同じくサードのレギュラーを目指す美間優槻も含め、若手4人のオープン戦打率は揃って2割以下と寂しい数字が並ぶ。

 一方で、この試合は4番起用された新井貴浩がフェンス直撃の先制打。5番起用された松山竜平が豪快なソロ弾を放つなどベテラン、中堅は結果を残した。本来ならレギュラー争う立場だったはずの新井と松山が、助っ人勢の離脱もあり今のところレギュラー当確の状態。これはこれで褒められるべきだが、若手の不甲斐なさが生んだ現状とも言える。
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