オープン戦
● ソフトバンク 3 － 5 中日 ○
＜3月15日 ヤフオクドーム＞

　中日打線が序盤から効果的に得点を重ねソフトバンクに勝利。この日も代打で登場した福田永将がオープン戦3号となる豪快2ランを放ち、好調ぶりをアピールした。

　プロ9年目のバットが止まらない。福田は8回、昨季58試合に登板したソフトバンク4番手・森唯斗と対戦。高めのストレートを力負けせず振り抜くと、打球はホームランテラスの遙か上を越え、左中間スタンド中段に突き刺さった。

　福田にとっては12日のロッテ戦以来となる3打席ぶりの一発。このところは主軸のルナ、森野将彦らの出番が影響し試合後半からの出場が続いているが、それでも少ないチャンスでアピールを続け、オープン戦通算成績は20打数11安打、打率.550、3本塁打と文句なしの成績を残している。

　キャンプでは、かつて清原和博氏や中村剛也（西武）を指導した土井正博臨時打撃コーチの指導を受け、飛躍の礎を築いた。2月中の練習試合でも、韓国チーム相手に逆方向弾を放つなど効果はさっそく表れ、右の長距離砲として覚醒しつつある。

　守備位置を考えれば、森野とルナ、さらに高橋周平、小笠原道大らがライバルとなるが、現状の仕上がり具合で言えばズバ抜けている。立ちはだかる壁は高いが、シビアな戦いを制し、開幕スタメンの座を勝ち取ってほしいところだ。