2011年ドラフト1位の高橋周平は、背番号が『3』に変更となった今季レギュラー定着を目指し、必死に練習に取り組んでいる。そんな中、平田良介、堂上直倫といったかつてのドラフト1位コンビの姿が一軍にはない。

　平田は昨季、4年連続2桁本塁打に加え自身初となる規定打席に到達。今季は昨季以上の活躍が期待される中、まさかの二軍スタート。秋季キャンプでは故障組に入っていたが、1月の時点で普通にトレーニングを行っていたこともあり、谷繁元信監督は平田の調整不足と判断したようだ。

　春季キャンプでは、平田と同じ外野手でルーキー・友永翔太、井領雅貴が一軍キャンプに参加し、アピールを続けている。友永は他球団のスコアラーが、打撃と足を警戒するなど評価が高い。現在二軍でキャンプを過ごしている平田は、この状況を打開し再び這い上がってくることができるのだろうか。

　そして、もう一人、今季9年目を迎える堂上もキャンプ二軍スタート。堂上といえば、ドラフトで巨人、阪神、中日の3球団の競合の末、中日に入団した逸材。堂上の外れ1位で巨人に入団した坂本勇人が球界を代表する選手に成長している中、堂上は未だにレギュラーを確保できずにいる。

　ただ、堂上にチャンスが無い訳ではない。レギュラーを目指す遊撃にはエルナンデス、三ツ俣大樹といった候補はいるが、絶対的な存在はいない。必ずどこかで、チャンスが訪れるはず。そういった意味でも、背番号が『63』に変更となった今季、勝負の年といえそうだ。

　春季キャンプ二軍スタートとなった平田と堂上の二人は、この悔しさをバネに開幕スタメンに名を連ねることはできるのだろうか。