ついに来週の金曜日、27日に開幕を迎えるプロ野球。昨年から1試合減り、143試合で行われる新たなペナントレースを制するのはどのチームになるのか。
シーズンを占う上で、注目したいのがシーズン最初の1ヵ月。好調なスタートを切り、いわゆる“開幕ダッシュ”を決めたチームはその後のペナントでどうなったのか。過去10年間を振り返り、傾向を調べてみた。
まずは、2005年以降を対象に、3・4月の勝率が高かったチームをランキングにしてみた。ここ10年の“開幕ダッシュ”ランキングは以下の通り。順番は順位/【勝率】/チームと年度(成績)→ 最終順位。
2位【.750】 06年・巨人 (18勝6敗2分) → 4位
3位【.731】 08年・阪神 (19勝7敗1分) → 2位
4位【.704】 14年・オリックス (19勝8敗) → 2位
5位【.692】 13年・巨人 (18勝8敗2分) → 優勝
※同率の場合は勝数で比較
驚異的なペースで白星を重ねた05年のロッテは、28試合中21試合で勝利。開幕戦こそ楽天に歴史的一勝を許したものの、2戦目で26―0の圧勝でシーズン初勝利を挙げると、4月5日から13日にかけて6連勝を記録。さらに4月19日から9連勝で3・4月を締めくくり、5月の4日まで月をまたいで合計12連勝を記録するなど快進撃を見せた。チームは年間順位こそ2位で終えるも、プレーオフでソフトバンクを下し優勝。そのまま日本一まで登り詰めている。
一方、ロッテと並ぶ勝率.750を記録した06年の巨人は、まさかの4位でシーズンを終えている。出だしで貯めた貯金を5月からの3ヵ月連続負け越しで吐き出し、屈辱の2年連続Bクラスに。特に6月の6勝19敗、借金13というのが大きかった。
ただし、06年の巨人を除くとスタートダッシュに成功したチームはいずれも優勝か2位でシーズンを終えており、“開幕ダッシュ”は好成績に繋がっていると言えそうだ。
次に、過去10年のセ・パ両リーグで3・4月を首位で終えた20チームの最終順位を分析し、確率にしてみた。結果は以下の通り。
2位:10/20 = 50%
3位:3/20 = 15%
4位:1/20 = 5%
過去10年の結果からの単純計算ではあるのだが、3・4月を首位で終えたチームの優勝確率は30%。優勝まで突っ走ったチームよりも、途中で差されて2位でシーズンを終えたというチームの方が多いという結果になっている。
興味深いのは、3・4月を首位で終えたチームのここ10年の「3位以内率」を見ると、95%という数字がはじき出される。過去10年の傾向からいくと、3・4月を首位で終えたチームはほぼ確実にクライマックスシリーズに進むことができるということが見て取れる。
まとめると、優勝の近道となるかどうかは判断が難しいところではあるが、上位進出を伺う上では大きなカギを握っているということは間違いない。というのが過去10年の傾向から見た結論になる。
先行逃げ切りか、はたまた後半一気の差し切りか…。今年はどんなドラマが待っているのか。プロ野球の2015年シーズンは3月27日に幕を開ける。
【過去10年の3・4月首位チーム一覧】
・2014年
オリックス:27試合 19勝 8敗 0分(.704) → 2位
広島:27試合 18勝 9敗 0分(.667) → 2位
・2013年
西武:27試合 18勝 9敗 0分(.667)→ 2位
巨人:28試合 18勝 8敗 2分(.692)→ 優勝
・2012年
日本ハム:27試合 17勝 9敗 1分(.654)→ 優勝
中日:26試合 15勝 8敗 3分(.652)→ 2位
・2011年
日本ハム:15試合 10勝 5敗 0分(.667)→ 2位
ヤクルト:16試合 9勝 5敗 2分(.643)→ 2位
・2010年
ロッテ:32試合 19勝12敗 1分(.613)→ 3位(日本一)
巨人:29試合 19勝10敗 0分(.655)→ 3位
・2009年
楽天:22試合 13勝 9敗 0分(.591)→ 2位
巨人:23試合 14勝 7敗 2分(.667)→ 優勝
・2008年
西武:31試合 18勝12敗 1分(.600)→ 優勝
阪神:27試合 19勝 7敗 1分(.731)→ 2位
・2007年
ソフトバンク:30試合 18勝11敗 1分(.621)→ 3位
巨人:27試合 16勝11敗 0分(.593)→ 優勝
・2006年
西武:28試合 17勝11敗 0分(.607)→ 2位
巨人:26試合 18勝 6敗 2分(.750)→ 4位
・2005年
ロッテ:28試合 21勝 7敗 0分(.750)→ 優勝
中日:25試合 16勝 9敗 0分(.640)→ 2位
シーズンを占う上で、注目したいのがシーズン最初の1ヵ月。好調なスタートを切り、いわゆる“開幕ダッシュ”を決めたチームはその後のペナントでどうなったのか。過去10年間を振り返り、傾向を調べてみた。
まずは、2005年以降を対象に、3・4月の勝率が高かったチームをランキングにしてみた。ここ10年の“開幕ダッシュ”ランキングは以下の通り。順番は順位/【勝率】/チームと年度(成績)→ 最終順位。
過去10年の“開幕ダッシュ”ランキング
1位【.750】 05年・ロッテ (21勝7敗) → 優勝・日本一3位【.731】 08年・阪神 (19勝7敗1分) → 2位
4位【.704】 14年・オリックス (19勝8敗) → 2位
5位【.692】 13年・巨人 (18勝8敗2分) → 優勝
※同率の場合は勝数で比較
驚異的なペースで白星を重ねた05年のロッテは、28試合中21試合で勝利。開幕戦こそ楽天に歴史的一勝を許したものの、2戦目で26―0の圧勝でシーズン初勝利を挙げると、4月5日から13日にかけて6連勝を記録。さらに4月19日から9連勝で3・4月を締めくくり、5月の4日まで月をまたいで合計12連勝を記録するなど快進撃を見せた。チームは年間順位こそ2位で終えるも、プレーオフでソフトバンクを下し優勝。そのまま日本一まで登り詰めている。
一方、ロッテと並ぶ勝率.750を記録した06年の巨人は、まさかの4位でシーズンを終えている。出だしで貯めた貯金を5月からの3ヵ月連続負け越しで吐き出し、屈辱の2年連続Bクラスに。特に6月の6勝19敗、借金13というのが大きかった。
ただし、06年の巨人を除くとスタートダッシュに成功したチームはいずれも優勝か2位でシーズンを終えており、“開幕ダッシュ”は好成績に繋がっていると言えそうだ。
次に、過去10年のセ・パ両リーグで3・4月を首位で終えた20チームの最終順位を分析し、確率にしてみた。結果は以下の通り。
過去10年で“開幕ダッシュ”に成功したチームの最終順位
優勝:6/20 = 30%2位:10/20 = 50%
3位:3/20 = 15%
4位:1/20 = 5%
過去10年の結果からの単純計算ではあるのだが、3・4月を首位で終えたチームの優勝確率は30%。優勝まで突っ走ったチームよりも、途中で差されて2位でシーズンを終えたというチームの方が多いという結果になっている。
興味深いのは、3・4月を首位で終えたチームのここ10年の「3位以内率」を見ると、95%という数字がはじき出される。過去10年の傾向からいくと、3・4月を首位で終えたチームはほぼ確実にクライマックスシリーズに進むことができるということが見て取れる。
まとめると、優勝の近道となるかどうかは判断が難しいところではあるが、上位進出を伺う上では大きなカギを握っているということは間違いない。というのが過去10年の傾向から見た結論になる。
先行逃げ切りか、はたまた後半一気の差し切りか…。今年はどんなドラマが待っているのか。プロ野球の2015年シーズンは3月27日に幕を開ける。
【過去10年の3・4月首位チーム一覧】
・2014年
オリックス:27試合 19勝 8敗 0分(.704) → 2位
広島:27試合 18勝 9敗 0分(.667) → 2位
・2013年
西武:27試合 18勝 9敗 0分(.667)→ 2位
巨人:28試合 18勝 8敗 2分(.692)→ 優勝
・2012年
日本ハム:27試合 17勝 9敗 1分(.654)→ 優勝
中日:26試合 15勝 8敗 3分(.652)→ 2位
・2011年
日本ハム:15試合 10勝 5敗 0分(.667)→ 2位
ヤクルト:16試合 9勝 5敗 2分(.643)→ 2位
・2010年
ロッテ:32試合 19勝12敗 1分(.613)→ 3位(日本一)
巨人:29試合 19勝10敗 0分(.655)→ 3位
・2009年
楽天:22試合 13勝 9敗 0分(.591)→ 2位
巨人:23試合 14勝 7敗 2分(.667)→ 優勝
・2008年
西武:31試合 18勝12敗 1分(.600)→ 優勝
阪神:27試合 19勝 7敗 1分(.731)→ 2位
・2007年
ソフトバンク:30試合 18勝11敗 1分(.621)→ 3位
巨人:27試合 16勝11敗 0分(.593)→ 優勝
・2006年
西武:28試合 17勝11敗 0分(.607)→ 2位
巨人:26試合 18勝 6敗 2分(.750)→ 4位
・2005年
ロッテ:28試合 21勝 7敗 0分(.750)→ 優勝
中日:25試合 16勝 9敗 0分(.640)→ 2位