昨季セ・リーグの新人王に輝いた大瀬良大地(広島)は、2年目の今季ここまで3試合に登板しているが0勝と勝ち星を挙げられずにいる。1年目以上の活躍ができないと、2年目のジンクスと呼ばれることが多い。そこで2001年以降、新人王に輝いた投手たちが翌年どのような成績を残したか紹介していきたい。
二桁勝利を挙げて、新人王を獲得した投手は15人いる。しかし、2年連続二桁勝利となるとわずかに4人。12勝を挙げた石川雅規は、2年目も同じ12勝をマークしているものの、その他の3人は前年を上回る勝ち星を挙げることができなかった。
このように、他の投手は軒並み成績を落としている。特に小松聖(オリックス)は15勝3敗の成績を残し、08年に新人王となったが、翌09年は開幕から躓き1勝9敗、防御率7.07と精彩を欠いた。小松はその後も、思うような結果を残すことができず、2012年を最後に白星から遠ざかっている。
一方で12年新人王の野村祐輔(広島)は1年目の12年は9勝だったが、2年目の13年に12勝。球団初のクライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。1年目先発、抑えと大車輪の活躍を見せた牧田和久(西武)も、先発に転向した2年目に13勝を挙げている。
リリーフ陣に目を向けると、摂津正(ソフトバンク)が2年連続最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。08年新人王の山口鉄也(巨人)も翌09年に最優秀中継ぎ投手に輝いている。12年、新人最多登板記録を更新する72試合に登板した益田直也(ロッテ)は、13年、33セーブを挙げ最多セーブのタイトルを獲得した。
昨季新人王となった大瀬良、石川歩(ロッテ)の2人は、昨季以上の成績を残すことができるだろうか。
大久保勝信(オリックス)
1年目:53試 7勝5敗14S 防2.68
2年目:28試 1勝5敗10S 防3.95
【2002年新人王】
石川雅規(ヤクルト)
1年目:29試 12勝9敗0S 防3.33
2年目:30試 12勝11敗0S 防3.79
正田樹(日本ハム)
1年目:23試 9勝11敗0S 防3.45
2年目:26試 5勝15敗0S 防5.78
【2003年新人王】
木佐貫洋(巨人)
1年目:25試10勝7敗0S 防3.34
2年目:31試 7勝8敗5S 防5.03
和田毅(ダイエー)
1年目:26勝 14勝5敗0S 防3.38
2年目:19試 10勝6敗0S 防4.35
【2004年新人王】
川島亮(ヤクルト)
1年目:23試 10勝4敗0S 防3.17
2年目:20試 9勝10敗0S 防2.81
三瀬幸司(ダイエー)
1年目:55試 4勝3敗28S 防3.06
2年目:54試 2勝2敗18S 防4.73
【2005年新人王】
久保康友(ロッテ)
1年目:19試 10勝3敗0S 防3.40
2年目:23試 7勝13敗0S 防4.55
【2006年新人王】
八木智哉(日本ハム)
1年目:26試 12勝8敗0S 防2.48
2年目:15試 4勝6敗0S 防4.54
【2007年新人王】
上園啓史(阪神)
1年目:17試 8勝5敗0S 防2.42
2年目:9試 4勝0敗0S 防3.14
田中将大(楽天)
1年目:28試 11勝7敗0S 防3.82
2年目:25試 9勝7敗1S 防3.49
【2008年新人王】
山口鉄也(巨人)
1年目:67試 11勝2敗2S 防2.32
2年目:73試 9勝1敗4S 防1.27
小松聖(オリックス)
1年目:36試 15勝3敗0S 防2.51
2年目:17試 1勝9敗0S 防7.09
【2009年新人王】
摂津正(ソフトバンク)
1年目:70試 5勝2敗0S 防1.47
2年目:71試 4勝3敗1S 防2.30
【2010年新人王】
榊原諒(日本ハム)
1年目:39試 10勝1敗0S 防2.63
2年目:60試 1勝3敗0S 防1.66
【2011年新人王】
沢村拓一(巨人)
1年目:29試 11勝11敗0S 防2.03
2年目:27試 10勝10敗0S 防2.86
牧田和久(西武)
1年目:55試 5勝7敗22S 防2.61
2年目:27試 13勝9敗0S 防2.43
【2012年新人王】
野村祐輔(広島)
1年目:27試 9勝11敗0S 防1.98
2年目:23試 12勝6敗0S 防3.74
益田直也(ロッテ)
1年目:72試 2勝2敗1S 防1.67
2年目:68試 2勝6敗33S 防2.76
【2013年新人王】
小川泰弘(ヤクルト)
1年目:26試 16勝4敗0S 防2.93
2年目:17試 9勝6敗0S 防3.66
則本昂大(楽天)
1年目:27試 15勝8敗0S 防3.34
2年目:30試 14勝10敗0S 防3.02
【2014年新人王】
大瀬良大地(広島)
1年目:26試 10勝8敗0S 防4.05
2年目:3試 0勝2敗0S 防3.86
石川歩(ロッテ)
1年目:25試 10勝8敗0S 防3.43
2年目:4試 2勝0敗0S 防2.25
二桁勝利を挙げて、新人王を獲得した投手は15人いる。しかし、2年連続二桁勝利となるとわずかに4人。12勝を挙げた石川雅規は、2年目も同じ12勝をマークしているものの、その他の3人は前年を上回る勝ち星を挙げることができなかった。
このように、他の投手は軒並み成績を落としている。特に小松聖(オリックス)は15勝3敗の成績を残し、08年に新人王となったが、翌09年は開幕から躓き1勝9敗、防御率7.07と精彩を欠いた。小松はその後も、思うような結果を残すことができず、2012年を最後に白星から遠ざかっている。
一方で12年新人王の野村祐輔(広島)は1年目の12年は9勝だったが、2年目の13年に12勝。球団初のクライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。1年目先発、抑えと大車輪の活躍を見せた牧田和久(西武)も、先発に転向した2年目に13勝を挙げている。
リリーフ陣に目を向けると、摂津正(ソフトバンク)が2年連続最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。08年新人王の山口鉄也(巨人)も翌09年に最優秀中継ぎ投手に輝いている。12年、新人最多登板記録を更新する72試合に登板した益田直也(ロッテ)は、13年、33セーブを挙げ最多セーブのタイトルを獲得した。
昨季新人王となった大瀬良、石川歩(ロッテ)の2人は、昨季以上の成績を残すことができるだろうか。
2001年以降新人王を獲得した投手の1年目と2年目の成績
【2001年新人王】大久保勝信(オリックス)
1年目:53試 7勝5敗14S 防2.68
2年目:28試 1勝5敗10S 防3.95
【2002年新人王】
石川雅規(ヤクルト)
1年目:29試 12勝9敗0S 防3.33
2年目:30試 12勝11敗0S 防3.79
正田樹(日本ハム)
1年目:23試 9勝11敗0S 防3.45
2年目:26試 5勝15敗0S 防5.78
【2003年新人王】
木佐貫洋(巨人)
1年目:25試10勝7敗0S 防3.34
2年目:31試 7勝8敗5S 防5.03
和田毅(ダイエー)
1年目:26勝 14勝5敗0S 防3.38
2年目:19試 10勝6敗0S 防4.35
【2004年新人王】
川島亮(ヤクルト)
1年目:23試 10勝4敗0S 防3.17
2年目:20試 9勝10敗0S 防2.81
三瀬幸司(ダイエー)
1年目:55試 4勝3敗28S 防3.06
2年目:54試 2勝2敗18S 防4.73
【2005年新人王】
久保康友(ロッテ)
1年目:19試 10勝3敗0S 防3.40
2年目:23試 7勝13敗0S 防4.55
【2006年新人王】
八木智哉(日本ハム)
1年目:26試 12勝8敗0S 防2.48
2年目:15試 4勝6敗0S 防4.54
【2007年新人王】
上園啓史(阪神)
1年目:17試 8勝5敗0S 防2.42
2年目:9試 4勝0敗0S 防3.14
田中将大(楽天)
1年目:28試 11勝7敗0S 防3.82
2年目:25試 9勝7敗1S 防3.49
【2008年新人王】
山口鉄也(巨人)
1年目:67試 11勝2敗2S 防2.32
2年目:73試 9勝1敗4S 防1.27
小松聖(オリックス)
1年目:36試 15勝3敗0S 防2.51
2年目:17試 1勝9敗0S 防7.09
【2009年新人王】
摂津正(ソフトバンク)
1年目:70試 5勝2敗0S 防1.47
2年目:71試 4勝3敗1S 防2.30
【2010年新人王】
榊原諒(日本ハム)
1年目:39試 10勝1敗0S 防2.63
2年目:60試 1勝3敗0S 防1.66
【2011年新人王】
沢村拓一(巨人)
1年目:29試 11勝11敗0S 防2.03
2年目:27試 10勝10敗0S 防2.86
牧田和久(西武)
1年目:55試 5勝7敗22S 防2.61
2年目:27試 13勝9敗0S 防2.43
【2012年新人王】
野村祐輔(広島)
1年目:27試 9勝11敗0S 防1.98
2年目:23試 12勝6敗0S 防3.74
益田直也(ロッテ)
1年目:72試 2勝2敗1S 防1.67
2年目:68試 2勝6敗33S 防2.76
【2013年新人王】
小川泰弘(ヤクルト)
1年目:26試 16勝4敗0S 防2.93
2年目:17試 9勝6敗0S 防3.66
則本昂大(楽天)
1年目:27試 15勝8敗0S 防3.34
2年目:30試 14勝10敗0S 防3.02
【2014年新人王】
大瀬良大地(広島)
1年目:26試 10勝8敗0S 防4.05
2年目:3試 0勝2敗0S 防3.86
石川歩(ロッテ)
1年目:25試 10勝8敗0S 防3.43
2年目:4試 2勝0敗0S 防2.25