ニュース 2015.05.01. 11:50

“試合時間短縮”が課題のMLB 今年は現時点で8分以上の短縮に成功!

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新ルールの効果か、試合時間の短縮に成功している今年のメジャーリーグ[Getty Images]
 日米を問わず、近年野球界全体の課題として挙げられているのが試合時間の問題。

 特にアメリカではNFLやNBAの人気に押され、若者の野球離れが加速しているとの声が多く挙がる昨今、この状況に歯止めをかけるべく、メジャーリーグでは今年から試合時間の短縮に向けた新たな取り組みが始まっている。

 そんな中『ESPN.com』のコラムニストであるジェーソン・スタークス氏が、「メジャーリーグ、試合時間短縮に成功」とのコラムを掲載した。

 今季から設けられた新ルールでは、攻守交代の時間を2分25秒、全国放送される試合では2分45秒と定め、残り30秒までに投手は投球練習を終え、20~5秒で打者は打席に入り、20~0秒で投手は投球動作に入らなければならないとした。

 ほかにも、打者は基本的にバッターボックスに片足を残しておかなければならないルールなどが盛り込まれ、違反した場合は警告、または罰金を科すことを決めた。(※ただしオープン戦とレギュラーシーズンの4月中は罰金を適用しない方針)

 その結果、現地時間29日(日本時間30日)時点での平均試合時間(9イニング)は2時間53分40秒と、昨季の3時間2分21秒から8分以上の短縮に成功した。

 トニー・クラーク選手会専務理事がESPNに語ったところによると、5月から適用される予定だった罰金制度が実施されない可能性も出てきたという。

 理由としては、「選手にスピードアップの癖をつけさせることが一つの目的だったが、多くの選手がまさにその癖をつけてくれたからだ」とクラーク氏。

 その代わり、ルール違反があったかどうかのモニタリングは引き続き行い、「目に余る違反行為が見られた場合は罰金を科す可能性がある」としている。

 ちなみに、日本でも課題に挙げられている試合時間の問題。NPBでは4月30日現在、1試合(9イニング)の平均時間は3時間08分となっており、前年の3時間17分からは9分の短縮に成功しているものの、メジャーとは約15分もの差があるというのが現状だ。

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