● 阪神 0 － 10 広島 ○
＜6回戦・甲子園＞

　広島が4番新井の復帰1号2ランなどで大量10得点。投げては先発・ジョンソンが7回無失点と好投し、阪神と入れ替わり5位に浮上した。

　広島は1点リードの5回、二死二塁の好機で4番新井が3ボールからのストレートを強振。新井独特のフォームから放たれた打球は、綺麗な放物線を描き左中間スタンドへ飛び込んだ。昨年までの古巣・甲子園での待望の今季1号。新井は続く第4打席でもダメ押しとなる2点タイムリーを放ち、チームの最下位脱出に貢献した。

　ジョンソンは初回から再三得点圏に走者を背負ったが、この日も決定打を許さない粘りの投球。中盤以降は打線の援護にも恵まれ7回無失点。リーグ1位だった防御率を0.71まで良化させ、リーグ2位タイとなる4勝目を手にした。

　広島は前日の試合でも若手左腕・戸田が今季初勝利を挙げており、これでジョンソン4勝、戸田1勝で、昨年の先発左腕勝利の5勝（篠田3勝、戸田2勝）に早くも並んだ。

　ヒーローインタビューに応じた助っ人左腕は「先に点を取ってくれて自分の投球ができた」と野手に感謝。それでも浮かれることなく「また立ち上がりにピンチを作ってしまった。次は初回からいい投球ができるようにします」と反省を忘れなかった。