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「恩返しいらない」…移籍選手たちが古巣へ見舞った痛烈な恩返しエピソード

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広島に移籍後、才能が開花した一岡竜司 ©BASEBALLKING
 昨オフ、DeNAからFAで巨人へと移籍した金城龍彦が、15日のDeNA戦で古巣への恩返し弾となる痛烈な一発。チームを勝利に導いた。

 これには、金城が16年間過ごした古巣・DeNAの中畑清監督も「あの恩返しはいらない!」と悲鳴を上げる。今回の金城のように、新天地へと移った後、お世話になった球団に結果で恩を返すというケースは少なくない。

 最近では、広島の一岡竜司がそれに当てはまる。

 一岡は、11年のドラフト3位で巨人に入団。二軍の抑えなどを務めるも、山口鉄也、マシソン、西村健太朗などリリーフ投手の層が厚い巨人では、一軍で登板のチャンスがほとんどもらえなかった。

 転機が訪れたのは13年オフ。FAで巨人に移籍した大竹寛の人的補償として広島への移籍が決定。

 すると、広島では開幕から勝ちパターンの一角として起用され、瞬く間にチームに欠かせない存在に。14年4月27日の古巣・巨人戦では、延長11回から登板し1イニングを無失点に抑えると、その裏にエルドレッドがサヨナラ3ランを放ってうれしいプロ初勝利をマーク。

 それも古巣相手のプロ初勝利に、一岡は「カープに来て、ちかっぱ良かったっちゃけど!」と博多弁で喜びを爆発させながらも、「成長しているところを見せられた。恩返しできてよかったです」と古巣に対して感謝を述べた。

 恩返しと言えば、メジャーからのオファーを蹴って古巣復帰を決断する黒田博樹のような“男気”溢れる心温まる恩返しエピソードも避けては通れないが、こうして古巣へきつ~い一撃を浴びせ、結果という形で恩を返すというのもプロの世界ならではの楽しみ。

 今年は金城だけでなく、巨人を自由契約となってDeNAに加入したロペスが3月28日の巨人戦で土田瑞起からレフトスタンドに豪快な一発を放ち、阪神を自由契約となって広島に復帰した新井貴浩も、7年間酸いも甘いも味わった甲子園で適時打を放つなど、各地で痛烈な“恩返し”が見受けられている。

 今日の仲間が明日の敵になるかもしれないのがプロの世界。新天地へ移った選手による古巣との対戦も、プロ野球を楽しむ見方のひとつに違いない。

【古巣への恩返しエピソード】
● 山崎武司(楽天)
・11年に7シーズン過ごした楽天を事実上の戦力外となり、退団。中日へ復帰。
・12年3月24日のオープン戦で、塩見から一発。
→ 「見返してやろうとかいうのではなく、楽天の若い選手に俺はまだまだ元気だというのを見せたかったからね」
・13年5月24日の交流戦楽天戦では、9回に代打で逆転サヨナラタイムリー
→ 「楽天への思い入れは強いし、格別ですね。東北のファンは“バカヤロー”と思うかもしれないけど、元気な姿を見せるのが僕らの仕事だから」

● 一岡竜司(広島)
・13年12月、FA移籍の大竹寛の人的補償として広島へ移籍。
・14年4月27日の巨人戦で、プロ初勝利をマーク。
→ 「カープに来て、ちかっぱ良かったっちゃけど!」と博多弁で喜びを爆発した。
・古巣の巨人がリリーフで苦しむ中、一岡は31試合の登板で2勝0敗、2セーブ、16ホールド。防御率は0.58を記録。
・特に対巨人では7試合で1勝負けなし、防御率0.00と完璧に封じ込めた。

● 新井貴浩(広島)
・14年オフに阪神を退団。古巣広島へ復帰。
・4月11日の阪神戦(甲子園)でタイムリー。
→ 「思い出詰まった甲子園で、打ててうれしいです」

● ホセ・ロペス(DeNA)
・14年オフに巨人を自由契約。DeNAへ移籍。
→ 「巨人にいたのは過去のこと」と冷静に語る。
・3月28日の巨人戦(東京ドーム)で古巣への恩返し弾。
→ 「前の2打席が悪かったので、打てて良かったです」特に古巣への思いは語らず。

● 金城龍彦(巨人)
・14年オフにFAでDeNAから巨人へ移籍。
・4月15日のDeNA戦で古巣への恩返し弾。
→ 「元気な姿を見せられてよかった。まだまだ頑張れると思う」
・これには中畑清監督も「あんな恩返しいらない」
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