ニュース 2015.05.14. 18:33

どうしたヤクルト投手陣 4月はチーム防御率1点台も…

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5月に入り投手事情が苦しくなっているヤクルトの真中満監督©BASEBALLKING
 ヤクルトは、オフにFAでロッテから成瀬善久、メジャーで5年連続40試合登板以上を果たしたオンドルセク、ドラフトでも6人の投手を指名するなど顔ぶれが大きく変わった。2年連続チーム防御率リーグワーストのヤクルト投手陣だったが、今季は開幕から14戦連続3失点以内の記録を樹立。4月終了時点のチーム防御率は1.94。リーグで唯一のチーム防御率1点台と抜群の安定感を誇っていた。

 しかし、5月に入ると好調だった投手陣に陰りが見え始める。4日のDeNA戦で6失点を喫し敗れると、この日から現在まで6連敗中。その間チームの失点は6、5、4、9、6、7。3、4月に24試合あった3失点以内の試合が、5月は13日終了時点で1試合のみ。

 特に先発投手陣が、打ち込まれた試合が増えている。3、4月は先発防御率リーグ1位の1.88だったが、5月はリーグワーストの6.91。先発投手の白星は1日の広島戦に登板したエース・小川泰弘のただ一人。QS(6回3自責点以内)を記録した投手も、2日の広島戦に先発した石川雅規を最後に7試合ない。

 さらに、開幕先発ローテーション入りを果たした2年目の杉浦稔大は、防御率3.09と安定した成績を残していたが、右肩の違和感で4月20日に一軍登録抹消。当初は早期復帰が予定されていたが、投球再開のめどが立たず苦しい状況だ。

 それでも、故障で長期離脱していた館山昌平、由規が二軍戦に復帰。明るい話題があるものの、一軍復帰にもう少し時間がかかりそうだ。

 開幕から1カ月が経ち再び、浮かび上がってきた投手陣の課題。ヤクルトは、これを乗り越えることができるだろうか。

ヤクルトのチーム防御率

3、4月
チーム防御率:1.94(1位)
先発防御率:1.88(1位)
救援防御率:2.06(1位)

5月
チーム防御率:5.19(5位)
先発防御率:6.91(6位)
救援防御率:3.22(4位)

昨季
チーム防御率:4.62(6位)
先発防御率:4.64(6位)
救援防御率:4.58(6位)

()はリーグ順位
※記録は5月13日終了時点のもの

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