レンジャーズは現地時間17日、藤川球児をメジャーの40人枠から外したことを発表。藤川はわずか2試合の登板で、事実上の戦力外通告を受けた。

　今シーズンからレンジャーズに移籍した藤川は、開幕前に右足付け根付近の張りを発症し、故障者リストで開幕を迎える。

　それでも、ブルペン陣の不安を抱えるチームの救世主として期待された男は、現地時間5月14日にメジャー昇格。その日のゲームで登板し、1回を打者3人で斬る無失点ピッチングで無事に3年目の“開幕”を迎えていた。

　ところが、現地時間16日のインディアンス戦ではイニングを跨いだところを痛打され、0回2/3を3失点。この登板が今回の一件の引き金となってしまった。

　今後は18日から10日以内にトレード、もしくは自由契約、マイナー降格の選択を迫られる。現地紙『ダラス・モーニング・ニュース』によると、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは「アメリカでプレーを望むなら、マイナー降格を受け入れなければならない」と語ったものの、本人はマイナーでの調整には否定的であることを示唆している。

　本人がマイナー降格を承諾しない場合、自由契約となり、日本球界復帰も可能になる。果たして、今年で35歳を迎える“火の玉ストッパー”の決断やいかに…。

藤川球児

メジャー3年目 / 35歳
今季成績：2試　0勝0敗　奪三1　防16.20
MLB通算：29試　1勝1敗2セーブ　奪三振32　防5.74