「優勝チームに名捕手あり」――。
かつて球界を代表する名捕手として数々の記録を打ち立て、後に名将としても活躍した野村克也氏は、こんな名言を残した。
たしかに、近年なら巨人の阿部慎之助や中日の谷繁元信、少し前ならばダイエー・ソフトバンクの城島健司や西武の伊東勤、ヤクルトの古田敦也など、チームが強い時期にはこの人!という不動の正捕手が存在していた。
ところが、近年はどの球団も捕手が固定できないという悩みを抱え、併用制も当たり前という時代になってきた。
今シーズンも全試合でマスクをかぶっているという選手は、西武の炭谷銀仁朗のみ。次いで楽天の嶋基宏が44試合の出場で続き、チーム全試合のうち90%以上に出場している捕手はこの2人だけというのが現状だ。
そんな中、最多5度目の交流戦を目指すソフトバンクに頼れる男が帰ってくる。28日、捕手の細川亨が一軍登録となった。
11年からソフトバンクに加入すると、正捕手として4年間で2度の日本一に貢献。昨年は日本ハムから鶴岡慎也が加入し、開幕戦のマスクを譲ったものの、築き上げた信頼でポジションを奪い返した。
一方で、心配なのは中日。監督兼捕手の谷繁元信が、28日の試合で腰を痛め、29日付で出場選手登録を抹消。代わってドラフト5位ルーキーの加藤匠馬が一軍登録された。
捕手の世代交代で悩む中日。昨年も多くの選手を試しながら、結局は監督業を兼務する谷繁が87試合でマスクを被って最多出場を記録していた。
今年もここまで(※5月28日終了時点)で松井雅人(36試合)、谷繁(同13)、武山真吾(同10)、桂依央利(同6)、杉山翔大(同2)と5人が捕手として試合に出場。さらに29日からはルーキーの加藤匠馬が一軍に合流しており、デビューの時を待っている。
果たして、長年の課題を解消する救世主は現れるのか。中日に限らず、日本各地で蔓延る“正捕手不在”問題の結末やいかに…。
【各球団の捕手・出場状況】
※成績は5月28日終了時点のもの。先発・途中問わず。
● ソフトバンク
34試合 高谷裕亮
33試合 鶴岡慎也
10試合 斐紹
1試合 拓也
1試合 細山田武史
● オリックス
34試合 伊藤光
32試合 山崎勝己
3試合 伏見寅威
● 日本ハム
39試合 近藤健介
16試合 石川亮
12試合 大野奨太
1試合 中嶋聡
● ロッテ
36試合 田村龍弘
22試合 吉田裕太
● 西武
48試合 炭谷銀仁朗
11試合 岡田雅利
● 楽天
44試合 嶋基宏
7試合 小関翔太
3試合 伊志嶺忠
● 巨人
20試合 阿部慎之助
20試合 小林誠司
15試合 実松一成
7試合 相川亮二
1試合 加藤健
● 阪神
32試合 梅野隆太郎
21試合 藤井彰人
11試合 鶴岡一成
1試合 岡崎太一
1試合 小宮山慎二
● 広島
31試合 会沢翼
22試合 石原慶幸
1試合 倉義和
● 中日
36試合 松井雅人
13試合 谷繁元信
10試合 武山真吾
6試合 桂依央利
2試合 杉山翔大
● DeNA
31試合 黒羽根利規
21試合 高城俊人
17試合 嶺井博希
● ヤクルト
42試合 中村悠平
9試合 西田明央
かつて球界を代表する名捕手として数々の記録を打ち立て、後に名将としても活躍した野村克也氏は、こんな名言を残した。
たしかに、近年なら巨人の阿部慎之助や中日の谷繁元信、少し前ならばダイエー・ソフトバンクの城島健司や西武の伊東勤、ヤクルトの古田敦也など、チームが強い時期にはこの人!という不動の正捕手が存在していた。
ところが、近年はどの球団も捕手が固定できないという悩みを抱え、併用制も当たり前という時代になってきた。
今シーズンも全試合でマスクをかぶっているという選手は、西武の炭谷銀仁朗のみ。次いで楽天の嶋基宏が44試合の出場で続き、チーム全試合のうち90%以上に出場している捕手はこの2人だけというのが現状だ。
そんな中、最多5度目の交流戦を目指すソフトバンクに頼れる男が帰ってくる。28日、捕手の細川亨が一軍登録となった。
11年からソフトバンクに加入すると、正捕手として4年間で2度の日本一に貢献。昨年は日本ハムから鶴岡慎也が加入し、開幕戦のマスクを譲ったものの、築き上げた信頼でポジションを奪い返した。
一方で、心配なのは中日。監督兼捕手の谷繁元信が、28日の試合で腰を痛め、29日付で出場選手登録を抹消。代わってドラフト5位ルーキーの加藤匠馬が一軍登録された。
捕手の世代交代で悩む中日。昨年も多くの選手を試しながら、結局は監督業を兼務する谷繁が87試合でマスクを被って最多出場を記録していた。
今年もここまで(※5月28日終了時点)で松井雅人(36試合)、谷繁(同13)、武山真吾(同10)、桂依央利(同6)、杉山翔大(同2)と5人が捕手として試合に出場。さらに29日からはルーキーの加藤匠馬が一軍に合流しており、デビューの時を待っている。
果たして、長年の課題を解消する救世主は現れるのか。中日に限らず、日本各地で蔓延る“正捕手不在”問題の結末やいかに…。
【各球団の捕手・出場状況】
※成績は5月28日終了時点のもの。先発・途中問わず。
● ソフトバンク
34試合 高谷裕亮
33試合 鶴岡慎也
10試合 斐紹
1試合 拓也
1試合 細山田武史
● オリックス
34試合 伊藤光
32試合 山崎勝己
3試合 伏見寅威
● 日本ハム
39試合 近藤健介
16試合 石川亮
12試合 大野奨太
1試合 中嶋聡
● ロッテ
36試合 田村龍弘
22試合 吉田裕太
● 西武
48試合 炭谷銀仁朗
11試合 岡田雅利
● 楽天
44試合 嶋基宏
7試合 小関翔太
3試合 伊志嶺忠
● 巨人
20試合 阿部慎之助
20試合 小林誠司
15試合 実松一成
7試合 相川亮二
1試合 加藤健
● 阪神
32試合 梅野隆太郎
21試合 藤井彰人
11試合 鶴岡一成
1試合 岡崎太一
1試合 小宮山慎二
● 広島
31試合 会沢翼
22試合 石原慶幸
1試合 倉義和
● 中日
36試合 松井雅人
13試合 谷繁元信
10試合 武山真吾
6試合 桂依央利
2試合 杉山翔大
● DeNA
31試合 黒羽根利規
21試合 高城俊人
17試合 嶺井博希
● ヤクルト
42試合 中村悠平
9試合 西田明央