パ・リーグの個人打撃成績争いに新たな動きが起こった。開幕からこれまで激しいリーディングヒッター争いを繰り広げていた西武の秋山翔吾とソフトバンクの柳田悠岐の2人の上に、新たにロッテ・清田育宏の名前が刻まれたのだ。
5月9日の西武戦から始まった7試合連続マルチ安打を皮切りに、ここまで14試合連続安打中という清田。5月は月間打率.409という大暴れで、打率も跳ね上がっていたが、これまでは“潜伏”している状態だった。
千葉の絶好調男が突如ランキングに出現してきたのは、「規定打席」の関係によるもの。これは打撃ランキングの対象となる為に必要な打席の数の事で、現在は「チームの試合数×3.1」がその要件として定められている。
開幕直後はそれほど出場機会に恵まれなかっため、この要件を満たすことができていなかったが、4月の終わりから現在の定位置である「1番」に定着。28日の試合で5打席に立ち、今シーズンの打席数を146打席としたことで、チームの試合数(47)×3.1の145.7打席をクリア。晴れて規定打席に到達した。
秋山はここのところやや数字を落としているものの、柳田は28日の試合でも2本塁打で打率.364とハイアベレージをキープ。清田に4厘差の2位につける。絶好調男・清田と球界を代表する打者へと成長しつつある柳田による争いは今後も要注目だ。
また、今回の清田のように今は“潜伏”しているが、今後この争いに新たな刺客として登場して来そうな選手というのもまだいる。
例えば、オリックスのルーキー・西野真弘がその一人。
社会人・JR東日本からドラフト7位でオリックスへと入団した西野は、離脱者続出で苦戦を強いられるチームの数少ない希望として躍動。4月の終わりからレギュラーの座を掴むと、このところは11試合連続安打中と好調ぶりを発揮し、打率は.362まで上昇している。
西野はここまで122打席に立っており、規定打席(159)まではあと「37」。毎試合4打席に経つと仮定すると、規定到達見込みは91試合目・7月28日の日本ハム戦になる。
まだまだ先は長いとはいえ、今回の計算はあくまで1試合4打席と仮定してのものであり、1番として定着している現状を考えると規定到達はもう少し早まるだろう。
また、100打席にも満たないものの、70打席以上に立って打率トップの清田を上回る数字を残している選手も一人いる。日本ハムの杉谷拳士だ。
今年で7年目を迎えるムードメーカーは、今シーズンも代走としての出場が主だったものの、主力の離脱により5月14日の西武戦からここまで13試合連続スタメン出場中。ここ10試合連続で安打をマークしており、そのうち2安打以上が5回。28日のゲームでは4打数4安打の固め打ちで、打率を.383にまで上げた。
ここまで74打席で、規定(152)に乗せるにはあと「78」。同じく1試合4打席に立つと仮定すると、136試合目でようやく到達するという計算になる。
もちろん、現在の好調ぶりならば4打席以上立つ機会というのも増えていくことは予想されるが、容易な数字ではなく、復帰してくる主力選手との競争にもなってくる。
かつて、2010年には二軍で133安打を放ち、イースタン・リーグの年間最多安打記録を樹立した男が7年目でついに花開くか。首位打者争いをかき回す存在になるかもしれない日本ハムの元気印にも注目だ。
2位 .364 柳田悠岐(ソフトバンク)
3位 .346 秋山翔吾(西武)
4位 .333 中村晃(ソフトバンク)
5位 .331 李大浩(ソフトバンク)
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[未] .362 西野真弘(オリックス)※あと37打席
[未] .383 杉谷拳士(日本ハム) ※あと78打席
※成績は5月28日終了時点
5月9日の西武戦から始まった7試合連続マルチ安打を皮切りに、ここまで14試合連続安打中という清田。5月は月間打率.409という大暴れで、打率も跳ね上がっていたが、これまでは“潜伏”している状態だった。
千葉の絶好調男が突如ランキングに出現してきたのは、「規定打席」の関係によるもの。これは打撃ランキングの対象となる為に必要な打席の数の事で、現在は「チームの試合数×3.1」がその要件として定められている。
開幕直後はそれほど出場機会に恵まれなかっため、この要件を満たすことができていなかったが、4月の終わりから現在の定位置である「1番」に定着。28日の試合で5打席に立ち、今シーズンの打席数を146打席としたことで、チームの試合数(47)×3.1の145.7打席をクリア。晴れて規定打席に到達した。
秋山はここのところやや数字を落としているものの、柳田は28日の試合でも2本塁打で打率.364とハイアベレージをキープ。清田に4厘差の2位につける。絶好調男・清田と球界を代表する打者へと成長しつつある柳田による争いは今後も要注目だ。
また、今回の清田のように今は“潜伏”しているが、今後この争いに新たな刺客として登場して来そうな選手というのもまだいる。
例えば、オリックスのルーキー・西野真弘がその一人。
社会人・JR東日本からドラフト7位でオリックスへと入団した西野は、離脱者続出で苦戦を強いられるチームの数少ない希望として躍動。4月の終わりからレギュラーの座を掴むと、このところは11試合連続安打中と好調ぶりを発揮し、打率は.362まで上昇している。
西野はここまで122打席に立っており、規定打席(159)まではあと「37」。毎試合4打席に経つと仮定すると、規定到達見込みは91試合目・7月28日の日本ハム戦になる。
まだまだ先は長いとはいえ、今回の計算はあくまで1試合4打席と仮定してのものであり、1番として定着している現状を考えると規定到達はもう少し早まるだろう。
また、100打席にも満たないものの、70打席以上に立って打率トップの清田を上回る数字を残している選手も一人いる。日本ハムの杉谷拳士だ。
今年で7年目を迎えるムードメーカーは、今シーズンも代走としての出場が主だったものの、主力の離脱により5月14日の西武戦からここまで13試合連続スタメン出場中。ここ10試合連続で安打をマークしており、そのうち2安打以上が5回。28日のゲームでは4打数4安打の固め打ちで、打率を.383にまで上げた。
ここまで74打席で、規定(152)に乗せるにはあと「78」。同じく1試合4打席に立つと仮定すると、136試合目でようやく到達するという計算になる。
もちろん、現在の好調ぶりならば4打席以上立つ機会というのも増えていくことは予想されるが、容易な数字ではなく、復帰してくる主力選手との競争にもなってくる。
かつて、2010年には二軍で133安打を放ち、イースタン・リーグの年間最多安打記録を樹立した男が7年目でついに花開くか。首位打者争いをかき回す存在になるかもしれない日本ハムの元気印にも注目だ。
パ・リーグ打撃ランキングトップ5
1位 .368 清田育宏(ロッテ)2位 .364 柳田悠岐(ソフトバンク)
3位 .346 秋山翔吾(西武)
4位 .333 中村晃(ソフトバンク)
5位 .331 李大浩(ソフトバンク)
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[未] .362 西野真弘(オリックス)※あと37打席
[未] .383 杉谷拳士(日本ハム) ※あと78打席
※成績は5月28日終了時点