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セ・パの好調ブルペン陣 キーワードは“新生”

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17試合連続ホールドのプロ野球タイ記録を作ったソフトバンクのバリオス ©BASEBALLKING
 現代野球において、その価値を年々高めているのが救援投手たち。かつては「先発完投」が当たり前だったこともあり、長らく不遇の時代を過ごしていたが、今では勝ちパターンに入れば年俸1億円超も当たり前になった。

 今シーズンここまでの救援防御率を見てみると、セのトップがヤクルトで2.28、パのトップがソフトバンクで2.26。この2チームに共通しているのが、“勝利の方程式”の顔ぶれが昨年と比べてガラッと変わっていることだ。

 近年投手陣に大きな課題を抱えていたヤクルトは昨年、チーム防御率4.62で12球団ワーストの成績。先発・救援で分けてもともに最下位という“投壊”状態であった。

 それが今シーズンは突如として抜群の安定感を誇る。原動力となっているのは、3人の助っ人リリーバーだ。

 順番が入れ替わることはあるが、主に7回をロマン、8回を新加入のオンドルセクが務め、9回のバーネットへと繋ぐのが鉄板。特に今年で6年目を迎えるバーネットが絶好調で、開幕戦から21試合連続無失点を継続中。1勝負けなし、ホールドが5つにセーブが13個とまさに守護神として君臨している。

 怪我がちだったロマンが健康を維持し、安定感に欠く場面も目立ったバーネットが覚醒。こうしてヤクルトは長年の課題を解消する方程式を手にした。

ヤクルトの主なブルペン陣

・ロマン 21試 2勝0敗 防1.91 6ホールド
・オンドルセク 25試 2勝0敗 防1.42 9ホールド
・バーネット 21試 1勝0敗 防0.00 13セーブ、5ホールド
・秋吉亮 24試 3勝0敗 防3.81 5ホールド
・徳山武陽 20試 1勝1敗 防2.78 2ホールド
・中沢雅人 21試 1勝2敗 防3.07 2ホールド

 一方、パで好調なソフトバンクは、ヤクルトとは対照的に昨年から強固なリリーフ陣を誇っていたチーム。昨年は森(森福)、五十嵐、サファテという方程式を中心に、救援防御率2.38という成績を叩き出したが、今年はそこに新たな顔が加わった。

 関西独立リーグを経て、育成から這い上がった苦労人助っ人・バリオスだ。

 11年途中にソフトバンクに加入するも、翌年から育成契約へ変更。トミー・ジョン手術を経て、13年に悲願の支配下登録を勝ち取り、8月の日本ハム戦で初登板初勝利を挙げる。

 ところが、14年は再び故障で出遅れると、外国人枠の関係もあってなかなか一軍昇格のチャンスは回ってこず。今年の1月に再び育成契約を結んでいた。

 それでも、諦めなかったバリオスはオープン戦で好投し、開幕直前に3度目の支配下登録。方程式の一角を担っていた五十嵐が出遅れているうちに、17試合連続ホールドのプロ野球タイ記録をたっせいするなど、セットアッパーとしての地位を確立した。

 五十嵐が復帰した後も、8回を定位置として投げ続ける右腕は、オールスターのファン投票でも1位をキープ。関西独立リーグから2度の育成落ちを経ての夢舞台へ…。“ジャパニーズ・ドリーム”を叶えようとしている26歳がチームをけん引する。

ソフトバンクの主なブルペン陣

五十嵐亮太 15試 1勝0敗 防0.00 11ホールド
バリオス 20試 0勝0敗 防1.99 18ホールド
サファテ 24試 2勝0敗 防1.09 12セーブ、5ホールド
二保旭 19試 2勝1敗 防2.25 3ホールド
森唯斗 17試 0勝0敗 防1.96 2ホールド
森福允彦 18試 0勝1敗 防4.00 9ホールド
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