開幕から打撃好調の筒香嘉智（DeNA）が目立っていたが、交流戦に入ってから畠山和洋（ヤクルト）が本塁打、打点を量産している。

● 交流戦前の打撃成績
畠山和洋
46試 率.244 本9 点27

筒香嘉智
48試 率.331 本11 点40

● 交流戦の打撃成績
畠山和洋
9試 率.306 本6 点10

筒香嘉智
6試 率.250 本0 点1

　畠山は交流戦前、本塁打は筒香と同じようなペースで放っていたが、打点は筒香と13も離されていた。交流戦に入ると、初戦の5月26日、日本ハム戦で本塁打。30日のソフトバンク戦で1本塁打3打点の活躍を見せると、同日から6月4日終了時点で5試合連続打点をマーク。本塁打も2日の楽天戦から3試合連続で放っている。本塁打は筒香を抜いて、15本塁打で単独トップ。交流戦前13打点離されていたが、筒香が右太もも裏を痛めて出場機会が減少していることもあり、4打点差まで詰め寄っている。

　畠山が今後打点を稼いでいくためにも、得点圏での打撃がポイントとなりそうだ。得点圏打率は.234。故障でスタメン出場が減少している筒香は、得点圏打率.338と1割近く違いがある。筒香が故障から復帰すれば、再び打点量産していく可能性が高い。タイトル争いを面白くするためにも、畠山のチャンスでの打撃に期待したいところだ。

　一方本塁打は、2位の筒香に4本差、3位のロペス（DeNA）に7本差をつけて1位に立っている。また、畠山は昨季の17本にあと2本に迫っている。このままのペースで量産していけば、シーズン自己最多本塁打（11年の23本塁打）、自身初となる本塁打王の獲得も夢ではない。

　本塁打、打点ともに量産する15年目のベテランは、この調子を維持することができるのだろうか。