ニュース 2015.06.26. 06:00

今年も熱い! パの本塁打王争い

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パ・リーグ本塁打トップの西武・中村剛也(左)と日本ハム・中田翔(右) ©BASEBALLKING
 松田宣浩(ソフトバンク)が24日の西武戦、現在本塁打ランキングトップの中村剛也(西武)の目の前で、今季20号となるソロ本塁打を放った。これで松田はトップの中村、中田翔(日本ハム)に1本差に迫り、今季もパ・リーグの本塁打王争いは、熱い戦いになっていきそうだ。

 西武戦で、20号本塁打を放った松田の本塁打のペースを見てみると3、4月が5本、5月が7本、6月が8本と徐々にペースを上げている。中村、中田のホームランアーティストに比べると松田は、どちらかというと中距離打者タイプ。過去シーズン最高は、2011年の25本塁打と、30本の大台に乗せたことがない。

 これまでならば、中村と中田の2人が激しく争っていくと予想できたが、今季は、わからなさそうだ。松田が所属するソフトバンクの本拠地・ヤフオクドームは本塁打が出にくい球場だったが、今季からホームランテラスが新設。本塁打が出やすい球場に様変わりした。そうなると、シーズン最後まで本塁打王争いに加わっている可能性も十分考えられる。

 ただ、相手は中村と中田の長距離打者2人。中田はオフの自主トレでダイエットに成功。これが功を奏し、今季は開幕から本塁打を量産している。昨季は8月5日に20本に到達していることを考えれば、かなり早いペースだ。中田は長距離打者ではあるが、松田と同じで30本塁打以上記録したシーズンが1度もない。そこが気になる点ではあるが、今季の中田ならば、そんなことは心配なさそうだ。

 規定打席到達した年は全てタイトルを獲得している中村が、本塁打王争いの本命。球界を代表するホームランアーティストの不安点は、故障が多いこと。故障なく1年間戦うことができれば、タイトルに一番近い存在であることは間違いない。そして、02年の松井秀喜氏以来となる日本人選手のシーズン50号本塁打にも期待したいところだ。

 ここまで中村、中田、松田の3人の名前が挙がったが、昨季中村とともに本塁打王に輝いたメヒア(西武)を忘れてはならない。春先、打撃不振で苦しんだが、21日のオリックス戦で2本のアーチを描いている。昨季は8月以降に、18本の本塁打を量産した男。現在14本と1位の中村、中田に7本差つけられているが、夏以降に一気に追い上げることもありえる。メヒアも本塁打王争いに絡んでくることになると、さらに面白くなりそうだ。

 シーズンは間もなく折り返し。まだまだ先は長いが、今後も本塁打王争いの行方に目が離せない。

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