パ・リーグの首位打者争いは打率3割7分を超える選手が2人もいるなど、ハイレベルな争いが繰り広げられている。一方のセ・リーグはというと、打率1位のルナ(中日)が.339を記録しているものの、パ・リーグに比べると物足りない。
特にセ・リーグの打率ベスト5を見てみると、規定打席で打率3割を超えている選手が、ルナ、筒香嘉智(DeNA)、川端慎吾(ヤクルト)、ロペス(DeNA)の4人だけ。5位の梶谷隆幸(DeNA)は打率.299だ。
セ・リーグでは、今季のように打率ベスト5の中に3割未満の選手がランクインしているシーズンがあった。最近では、統一球が導入された2011年がそうだ。首位打者の長野久義(巨人)から4位の鳥谷敬(阪神)まで打率3割をマークしているが、5位の平野恵一(阪神)は打率.295だった。この年は、多くの打者が統一球に苦しめられ、05年から6年連続で打率3割以上を記録していた青木宣親(ヤクルト)も3割に届いていない。
ベスト10に2割台の選手が入るケースはあるが、2011年のようなケースはほとんどない。その前だと、1975年まで遡る。この年は3割を記録している選手が3人と少なく、4位の高木守道(中日)が打率.298、5位のシピン(大洋)が打率.295だった。72年と73年の3割打者はわずかに2人。71年に至っては首位打者の長嶋茂雄(巨人)以外、3割打者がいなかった。ちなみに、70年代よりも前だと、ベスト5に2割台の選手が入ることが多くあった。
60試合以上を消化して、勝率5割のチームが首位と珍しいシーズンとなっているセ・リーグだが、打撃陣も苦しんでいる印象。セ・リーグ各球団の、野手陣の奮闘に期待したいところ。
1位 .320 長嶋茂雄
2位 .285 衣笠祥雄
3位 .283 水谷実雄
4位 .282 柴田勲
5位 .280 江尻亮
【2011年】
1位 .316 長野久義
2位 .311 マートン
3位 .302 宮本慎也
4位 .300 鳥谷敬
5位 .295 平野恵一
【2015年】
1位 .339 ルナ
2位 .326 筒香嘉智
3位 .324 川端慎吾
4位 .313 ロペス
5位 .299 梶谷隆幸
※()は当時の所属球団
特にセ・リーグの打率ベスト5を見てみると、規定打席で打率3割を超えている選手が、ルナ、筒香嘉智(DeNA)、川端慎吾(ヤクルト)、ロペス(DeNA)の4人だけ。5位の梶谷隆幸(DeNA)は打率.299だ。
セ・リーグでは、今季のように打率ベスト5の中に3割未満の選手がランクインしているシーズンがあった。最近では、統一球が導入された2011年がそうだ。首位打者の長野久義(巨人)から4位の鳥谷敬(阪神)まで打率3割をマークしているが、5位の平野恵一(阪神)は打率.295だった。この年は、多くの打者が統一球に苦しめられ、05年から6年連続で打率3割以上を記録していた青木宣親(ヤクルト)も3割に届いていない。
ベスト10に2割台の選手が入るケースはあるが、2011年のようなケースはほとんどない。その前だと、1975年まで遡る。この年は3割を記録している選手が3人と少なく、4位の高木守道(中日)が打率.298、5位のシピン(大洋)が打率.295だった。72年と73年の3割打者はわずかに2人。71年に至っては首位打者の長嶋茂雄(巨人)以外、3割打者がいなかった。ちなみに、70年代よりも前だと、ベスト5に2割台の選手が入ることが多くあった。
60試合以上を消化して、勝率5割のチームが首位と珍しいシーズンとなっているセ・リーグだが、打撃陣も苦しんでいる印象。セ・リーグ各球団の、野手陣の奮闘に期待したいところ。
1971年、2011年、2015年の打率ベスト5
【1971年】1位 .320 長嶋茂雄
2位 .285 衣笠祥雄
3位 .283 水谷実雄
4位 .282 柴田勲
5位 .280 江尻亮
【2011年】
1位 .316 長野久義
2位 .311 マートン
3位 .302 宮本慎也
4位 .300 鳥谷敬
5位 .295 平野恵一
【2015年】
1位 .339 ルナ
2位 .326 筒香嘉智
3位 .324 川端慎吾
4位 .313 ロペス
5位 .299 梶谷隆幸
※()は当時の所属球団