ニュース 2015.06.23. 17:05

若手を起用しながら勝つ! 日本ハムを支えるU-25の選手たち

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若手を積極的に起用しながら勝利する日本ハムの栗山英樹監督 ©BASEBALLKING
 若い選手を育成しながら、勝利していく。それが日本ハムの特徴だ。

 前カードのソフトバンク戦で3連敗も、首位・ソフトバンクに2.5ゲーム差の2位につける。3年ぶりのリーグ優勝を目指す日本ハムを支えているのが、25歳以下の若手選手たちだ。

 栗山英樹監督が就任した12年から、若手を積極的に起用している。絶対的なエース・ダルビッシュ有がメジャーへ移籍した初年度、チームの勝ち頭になったのが、当時24歳の吉川光夫。吉川はリーグ2位の14勝を挙げ、自身初の最優秀防御率のタイトルを獲得するなどリーグ優勝に大きく貢献。27歳になった今季も、ここまで6勝をマークしている。

 今季も若手を起用する傾向が強い。25歳以下のレギュラー選手はというと、西川遥輝、中島卓也、近藤健介などがいる。近藤は昨季打力を買われ、本職の捕手ではなく、三塁でスタメン出場していた。今季は大野奨太の右肘痛、市川友也が腰の手術で出遅れたこともあり、捕手としての出場チャンスを掴む。課題は多いが、開幕から打てる捕手として、打率.311、2本塁打18打点の成績を残している。

 代えがきかないポジションなだけに、離脱でチームの勝敗が大きく左右することもある。他球団であれば、昨季三塁で活躍した選手を再び捕手に戻すという選択はせず、別の捕手を先発で使っていた可能性は高い。そう考えると、日本ハムだからこそできた起用なのかもしれない。

 また、高卒1年目でも二軍で結果を残していれば、どんどん使う。昨年まで高校生だった浅間大基が良い例だ。二軍で全試合出場し、打率.328をマークしていた浅間は、陽岱鋼が故障するとすぐに一軍昇格。昇格したその日に『2番・中堅』で先発し、2打席目でプロ初安打を記録した。浅間は高卒ルーキーとしては十分すぎる働きを見せている。

 野手に比べると投手陣の活躍は少ないが、高卒3年目の大谷翔平は、すでにエース格。昨季11勝をマークした大谷は、今季開幕投手を任される。楽天のエース則本昂大との投げ合いに勝利すると、大谷はそこから開幕7連勝。現在、勝利と奪三振の部門でリーグ1位となっている。

 その他、大谷の1歳上の上沢直之やルーキーの有原航平が先発ローテーションに入り、リリーフでも鍵谷陽平や白村明弘といった活躍も目立つ。

 稲葉篤紀、金子誠が現役を引退し、小谷野栄一、大引啓次がFAで移籍した。他球団では26歳の中田翔が若手扱いとなるはずだが、若手が多い日本ハムではベテランのような雰囲気が漂う。それこそが、若手が順調に育っている証と言えそうだ。

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