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チーム成績は全て最下位 それでも阪神が2位にいる理由

 チーム防御率3.81、チーム打率.232、得点202、本塁打31、盗塁23。この数字は全てリーグ最下位だ。それでも、首位・巨人と0.5ゲーム差の2位につけている。

 巨人とDeNAの上位2チームが、交流戦で負け越したことが大きいが、それだけで上位にいるわけではなさそうだ。その1つに、メッセンジャーの復調が挙げられる。開幕投手を務めたが春先、精彩を欠いた投球が目立ち、5月11日に一軍登録抹消。

 二軍で汗を流し、再昇格後初登板となった29日の西武戦で、7回4安打無失点の好投した。この日を境に昨季のような安定感が戻る。6月6日の日本ハム戦、12日のオリックス戦も無失点投球を続け、20のヤクルト戦の3回まで27イニング連続無失点に抑えた。メッセンジャーは、リーグ戦再開後の初戦の先発を任されており、軸として投げることが期待される。

 また、福原忍、呉昇桓の『勝利の方程式』が安定していることも大きい。福原は昨季、最優秀中継ぎのタイトルを獲得するも防御率4.05とやや不安定なところがあった。今季は出遅れたものの、ここまで26試合に登板して、リーグ1位の17ホールド、防御率0.78の成績。守護神・呉昇桓の活躍ぶりはクローズアップされるが、福原がセットアッパーとして君臨していることを忘れてはならない。

 しかし、主力の打撃不振、負けパターンのリリーフ陣といった不安要素もある。昨季首位打者に輝いたマートンの不振は深刻で、スタメンを外れることもあったほど。交流戦明けの20日のヤクルト戦で、今季第1号を含むマルチ安打の活躍を見せているが、コンスタントに結果を残すことが必要になってくる。

 『勝利の方程式』の安定感は目を見張るところだが、その他のリリーフ陣が今ひとつ。高宮和也は防御率3.45も、開幕前に勝ちパターンの候補として名前が挙がった松田遼馬が、22試合に登板して、防御率4.64。昨季、福原の前の7回を投げていた安藤が、防御率5.11とピリッとしない。先発がノックアウトされた後に、投げるリリーフ陣が試合を立て直すことができれば、負けゲームが勝ち試合になる可能性もある。そういった意味でも、ビハインドのリリーフ陣の投球も重要になってくる。

 さらに他球団との対戦成績を見てみると、巨人に4勝7敗、DeNAに2勝6敗、広島に2勝5敗と負け越している。だが、首位巨人と0.5ゲーム差の2位にいる阪神。阪神は、この混戦を抜け出し10年ぶりの栄冠を勝ち取ることができるのだろうか。
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