日本ハムのドラフト1位ルーキー・有原航平が、7月3日の楽天戦で今シーズンの4勝目を挙げた。
プロ初完投まであと2人というところで松井稼頭央に2ランを浴び、1点差に詰め寄られたところで降板となったものの、8回1/3を投げて7安打、4失点(自責は2)の内容でチームの3連勝に貢献した。
昨秋のドラフト会議では一巡目で4球団が競合。大学4年の秋は痛めたヒジの影響で満足に投げることもできていなかったが、“大学No.1投手”という評価は変わらず。大きな期待を受けてプロの門を叩いてきた。
キャンプではヒジに抱えた爆弾と向き合いながらの調整となり、開幕一軍は逃したものの、5月15日のオリックス戦でプロ初登板・初先発で初勝利。1年目からしっかりとデビューを果たし、そこから2カ月足らずで4勝を記録したのはさすが。ドラフトの目玉選手として騒がれた実力はダテじゃなかった。
こうなってくると気になるのが、一生に一度しかチャンスがないタイトル「新人王」の行方。有原は出だしこそ遅れたものの、突出した存在がいないパ・リーグでは有力な候補となってくる。
野手ではオリックスのドラフト7位ルーキー・西野真弘が3割を越える打率を残し、その他にも日本ハムの浅間大基やロッテの中村奨吾らの奮闘が目立つが、投手ではオリックスのドラ1左腕・山崎福也をはじめ、プロの壁に苦しむ選手が多かった前半戦だった。
ルーキーに限らずとも、新人王の資格を持つ選手で名前が上がる選手では日本ハムの岡大海や、台湾からプロリーグを経ずに日本球界へ挑戦してきた西武の郭俊麟といったところがいるものの、現在の成績では新人王候補として推すことは難しい。
加えて、前半戦で新人王本命と言える活躍を見せていたオリックスの西野真弘が右手を骨折。パ・リーグとしては98年の小関竜也(西武)以来となる17年ぶりの野手新人王へ期待が高まっていたが、無念の離脱を余儀なくされた。
本命の離脱で有原が有力候補になったことは間違いないが、残る半分のシーズンでふさわしい成績を残せなければタイトルには届かない。新人王には「該当者なし」という選択肢もあるからだ。
最近10年の新人王を振り返ると、先発投手で最も勝ち星が少なかったのが07年・阪神の上園啓史で8勝。2ケタ勝利なら文句なし、届かずとも内容、または相手次第では…というのが近年の傾向となっている。
混迷を極めるパ・リーグの新人王争い。シーズン残り半分の戦いで誰が抜け出してくるのか、注目だ。
・西野真弘
内野手 JR東日本 → 14年ドラフト7位
[成績] 57試 率.304(191-58) 本3 点22
・有原航平
投手 早稲田大 → 14年ドラフト1位
[成績] 7試・39回 4勝3敗 奪三30 防5.08
・白村明弘
投手 慶応大 → 13年ドラフト6位
[成績] 16試・23回1/3 0勝0敗 奪三25 防2.70
・岡大海
外野手 明治大 → 13年ドラフト3位
[成績] 65試 率.247(198-49) 本4 点24
郭俊麟(西武)
投手 国立台湾体育運動大
[成績] 12試・53回2/3 3勝5敗 奪三30 防4.53
※成績は7月3日終了時点のもの。
プロ初完投まであと2人というところで松井稼頭央に2ランを浴び、1点差に詰め寄られたところで降板となったものの、8回1/3を投げて7安打、4失点(自責は2)の内容でチームの3連勝に貢献した。
昨秋のドラフト会議では一巡目で4球団が競合。大学4年の秋は痛めたヒジの影響で満足に投げることもできていなかったが、“大学No.1投手”という評価は変わらず。大きな期待を受けてプロの門を叩いてきた。
キャンプではヒジに抱えた爆弾と向き合いながらの調整となり、開幕一軍は逃したものの、5月15日のオリックス戦でプロ初登板・初先発で初勝利。1年目からしっかりとデビューを果たし、そこから2カ月足らずで4勝を記録したのはさすが。ドラフトの目玉選手として騒がれた実力はダテじゃなかった。
こうなってくると気になるのが、一生に一度しかチャンスがないタイトル「新人王」の行方。有原は出だしこそ遅れたものの、突出した存在がいないパ・リーグでは有力な候補となってくる。
野手ではオリックスのドラフト7位ルーキー・西野真弘が3割を越える打率を残し、その他にも日本ハムの浅間大基やロッテの中村奨吾らの奮闘が目立つが、投手ではオリックスのドラ1左腕・山崎福也をはじめ、プロの壁に苦しむ選手が多かった前半戦だった。
ルーキーに限らずとも、新人王の資格を持つ選手で名前が上がる選手では日本ハムの岡大海や、台湾からプロリーグを経ずに日本球界へ挑戦してきた西武の郭俊麟といったところがいるものの、現在の成績では新人王候補として推すことは難しい。
加えて、前半戦で新人王本命と言える活躍を見せていたオリックスの西野真弘が右手を骨折。パ・リーグとしては98年の小関竜也(西武)以来となる17年ぶりの野手新人王へ期待が高まっていたが、無念の離脱を余儀なくされた。
本命の離脱で有原が有力候補になったことは間違いないが、残る半分のシーズンでふさわしい成績を残せなければタイトルには届かない。新人王には「該当者なし」という選択肢もあるからだ。
最近10年の新人王を振り返ると、先発投手で最も勝ち星が少なかったのが07年・阪神の上園啓史で8勝。2ケタ勝利なら文句なし、届かずとも内容、または相手次第では…というのが近年の傾向となっている。
混迷を極めるパ・リーグの新人王争い。シーズン残り半分の戦いで誰が抜け出してくるのか、注目だ。
パ・リーグの新人王候補たち
・西野真弘
内野手 JR東日本 → 14年ドラフト7位
[成績] 57試 率.304(191-58) 本3 点22
・有原航平
投手 早稲田大 → 14年ドラフト1位
[成績] 7試・39回 4勝3敗 奪三30 防5.08
・白村明弘
投手 慶応大 → 13年ドラフト6位
[成績] 16試・23回1/3 0勝0敗 奪三25 防2.70
・岡大海
外野手 明治大 → 13年ドラフト3位
[成績] 65試 率.247(198-49) 本4 点24
郭俊麟(西武)
投手 国立台湾体育運動大
[成績] 12試・53回2/3 3勝5敗 奪三30 防4.53
※成績は7月3日終了時点のもの。