ニュース 2015.08.17. 10:30

【高校野球】早稲田実業がホームラン攻勢で4強一番乗り! 清宮は2戦連発となるHR!

【第97回全国高校野球選手権大会・12日目】
○ 早稲田実 8 - 1 九州国際大付 ●

 爆発的な長打力を持った打線で勝ち上がってきた両校が対決。東海大甲府戦でホームランを含む5打点の早稲田実業の清宮と、2戦連続で3本のホームランを放っている九州国際大付の4番山本にも注目が集まる。

 自慢の長打力を発揮したのは早稲田実業。2回裏に一死から振り逃げのランナーを一塁に置き、6番の富田が初球のストレートを振り抜くと、打球はレフトポールを直撃する先制の2ランホームランとなる。

 観衆を驚かせたのは4回裏。先頭の清宮が2戦連発となるライト越えのホームランを放つ。前の打席は厳しい内角への攻めで打ち取られたが、その内角に来た直球を捉えた。さらに4番の加藤が四球で歩き、続く金子が送りバントで一死二塁。ここで第一打席ホームランを放った6番富田。4球目高めのストレートを今度はライトスタンドへ運ぶ。さらに7番の宮崎の三塁打、9番渡辺の二塁打でさらに1点を追加する。早稲田実業が3本の本塁打と長打で6点を挙げ、試合を優位に進める。

 九州国際大付は、早稲田実業の先発・松本の変化球主体のピッチングの前に自慢の強打を中々発揮できない。しかし、7回表に先頭の岩崎がライト前へのポテンヒットで出塁すると、二死三塁とし、6番宇野が高めに浮いたフォークを捉えてセンター前へのタイムリーを放ち、ようやく1点を返した。

 1点を返された早稲田実業はその裏、先頭の玉川にセンターに抜けるクリーンヒットで出塁すると、続くは3番清宮が左中間フェンス直撃の二塁打を放つ。ホームランを放つパワーだけでなく、右に左に打ち分ける上手さも見せる。一死二、三塁となったところで、5番金子のライト前ヒット、7番の宮崎のセンター前のタイムリーで2点を追加して九州国際大付を突き放した。4回一死からリリーフで登板し、早稲田実業を抑え込んでいた九州国際大付のエース富山だったが、ここでは踏ん張ることができなかった。

 最終回、7点を追う九州国際大付は、4番の山本がセンターへの大飛球を飛ばし場内を沸かせたが、もうひと伸び足りず惜しくもセンターフライ。後続も打ち取られゲームセットとなり、早稲田実業が4強一番乗りを決めた。

 早稲田実業は、現日本ハムの斎藤佑樹を擁して優勝して以来の4強。ここまで清宮をはじめとする強打に隠れがちだが、甲子園に来てからエースの松本の好投も光る。安定した制球と変化球で、今日も強打の九州国際大付のプレッシャーに屈せず、最後まで的を絞らせなかった。

文=朝倉尚

 
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