ニュース 2015.08.21. 07:45

1、2年目は故障に苦しむも…中日・大野が3年連続二桁勝利!

 中日の大野雄大が20日の広島戦で、8回を1失点に抑え、今季10勝目をマークした。これで、大野は3年連続二桁勝利となった。

 大野は、田中将大(ヤンキース)や前田健太(広島)など有望選手が多い88年世代。高校卒業後にプロ入りせず、佛教大からドラフト1位で中日に入団。同学年の大卒組のドラフト1位投手では、斎藤佑樹(日本ハム)、大石達也(西武)、沢村拓一(巨人)、塩見貴洋(楽天)がいる。

 大野はドラフト1位で入団したものの、大学4年の時に左肩を痛めたため、故障を抱えての入団となった。1年目は同学年のドラフト1位の沢村が11勝を挙げ新人王。パ・リーグでは塩見が9勝、斎藤が6勝をマーク。

 同学年のドラ1ルーキー投手の大半が活躍する中、大野は10月14日の巨人戦に先発登板した1試合のみ。その登板では4回7失点と試合を作ることができず、プロの洗礼を浴びた。

 2年目は4勝をマーク。クライマックス・シリーズでも勝利投手になるなど、翌年の飛躍を感じさせる投球を見せた。迎えた3年目は春先、苦しんだものの自身初となる二桁勝利、規定投球回に到達。

 14年も春先、思うような投球ができなかったものの2年連続で10勝を挙げた。最初の2年間は、同学年の大卒ドラ1投手たちに比べると出遅れたイメージがあったが、2年連続二桁勝利を挙げたことで、遅れを取り戻した印象だ。

 そして5年目の今季は、5月に4勝1敗、防御率2.39の成績を残し、月間MVP初受賞するなど前半戦だけで9勝。7月15日のヤクルト戦から自身4連敗もあったが、8月19日の広島戦で1カ月ぶりの勝利となる10勝目を挙げた。

 斎藤、沢村、大石、塩見に比べると故障持ちで入団し、プロで活躍できるのか未知数な部分があった。だが5年経った今では、エース格に成長している。当時、故障を抱えながら唯一1位で指名した中日の判断は間違っていなかったようだ。

【10年ドラ1で入団した88年世代のプロ通算勝利数】
大野雄大(中日)
通算勝利数:34勝

沢村拓一(巨人)
通算勝利数:36勝

塩見貴洋(楽天)
通算勝利数:26勝

斎藤佑樹(日本ハム)
通算勝利数:13勝

大石達也(西武)
通算勝利数:1勝

※成績は8月20日時点

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