15日、巨人の坂本勇人が国内FA権を取得。同日に広島の前田健太は、ダイヤモンドバックスの球団関係者が見守る中、DeNA戦に先発した。シーズン真っただ中ではあるが、坂本、前田、同学年2人の今オフの動向が早くも気になるところ。

　国内FA権を取得した坂本は「今はシーズン中なので、何もないです」とシーズン中のため、FA権行使の有無について明言を避けた。坂本は高卒2年目にショートのレギュラーに定着。10年に巨人の遊撃手で最多となる31本塁打を記録すると、12年には173安打をマークし、最多安打のタイトルを獲得した。

　13年にWBC日本代表に選出されるなど、球界を代表する選手に成長。そして、今季からは阿部慎之助に代わり主将を務める。チームの主将を任されていることを考えると、国内FA権を行使する可能性は低そうだ。ただ、昨年の契約更改で複数年契約ではなく、単年契約を結んだのが少し気になるところだ。

　前田健太は15日のDeNA戦に先発。ネット裏にはダイヤモンドバックス球団社長付補佐を務めるランディ・ジョンソン氏などが視察。そんな中、前田は勝ち星こそつかなかったが、7回を1失点に抑え、先発としての最低限の役割を果たした。

　13年の契約更改で前田はメジャーへの憧れを口にし、将来的にはメジャー挑戦への希望を球団に伝えている。昨季は5年連続二桁勝利を挙げたが、思うような働きが出来ず、球団はメジャー挑戦を見送った。そして今季はチームがBクラスに低迷しているが、前田はリーグ2位の9勝をマーク。海外FA権取得は早くても、2017年オフ。球団は今年の前田をどう判断するか注目だ。

　今オフは坂本と前田、2人の動向から目が離せなさそうだ。

坂本と前田の今季成績

坂本勇人（巨人）
今季成績：97試 率.281 本9 点50

前田健太（広島）
今季成績：20試 9勝7敗 防2.31

※成績は8月16日時点