ニュース 2015.09.12. 20:53

まだまだ分からない!西川、柳田、中島の盗塁王争い

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昨季パ・リーグ盗塁王の日本ハム・西川遥輝[BASEBALLKING]
 パ・リーグの盗塁王争いが熱い。西川遥輝(日本ハム)が9月12日の西武戦で今季29個目の盗塁を成功させ、単独トップに浮上した。2位の柳田悠岐(ソフトバンク)、中島卓也(日本ハム)も28盗塁を記録している。

 誰が盗塁王を獲ってもおかしくない状況の中、盗塁成功率、出塁率、残り試合数の3項目で、西川、柳田、中島の3人を見ていきたい。まずは盗塁成功率を見てみると、中島が最も高い。今季34度の盗塁機会で失敗は6回、成功率は.824。10盗塁以上記録する選手の中では、リーグで2番目に高い数字。次いで成功率が高いのは、36回試みて失敗は7回、成功率.806の西川。柳田も35回の盗塁企図数で7回の失敗で、成功率.800。30盗塁近く決めていることもあり、3人とも成功率は8割を超えている。

 続いて、盗塁するために重要になってくる出塁率はというと、首位打者の柳田がリーグトップの.467を記録。四球76はリーグで最も多く、安打数もリーグ2位の169本をマークしている。西川も出塁率.370、中島も出塁率.366とリーグトップ10以内に入っているが、出塁の多さでいうと柳田がダントツ。ただ柳田は西川、中島と違い3番打者を務めている。続く打者が4番ということもあり、積極的に盗塁を試みるのが難しいところ。早くリーグ優勝を決めて、盗塁をしやすい環境になれば、もっと数字が伸びていきそうだ。

 最後は残りの試合数。柳田が所属するソフトバンクが20試合、西川と中島が所属する日本ハムは、17試合。また、ソフトバンクと日本ハムの直接対決は4試合残されている。過去には1998年に松井稼頭央(当時西武)と小坂誠(当時ロッテ)の2人で盗塁王を争い、小坂1個のリードで西武とロッテの直接対決に持ち込まれたことがあった。

 この時は小坂が出塁すると、西武の投手が一塁へ悪送球。ところが小坂は二塁へ進まず。小坂に盗塁王を獲らせたくない西武の投手は、セットポジションで制止せずボーク。ロッテもお返しとばかりに、二死一塁から松井がヒットで出塁すると、二塁手がベースに張り付き二塁走者をけん制した。それでも重盗を敢行し、松井は盗塁成功。結局このシーズンは、松井と小坂でタイトルを分け合った。日本ハムとソフトバンク戦は、シーズン最終戦に組み込まれていないこともあり、98年のような醜い争いにはならなそうだ。

 現時点で昨季盗塁王の西川がわずかにリードしているが、柳田と中島の2人も1個差に付けている。最後に笑うのは、誰になるだろうか。

西川、柳田、中島の成績

【盗塁数】
西川遥輝 29盗塁
柳田悠岐 28盗塁
中島卓也 28盗塁

【盗塁成功率】
中島卓也 .824
西川遥輝 .806
柳田悠岐 .800

【出塁率】
柳田悠岐 .467
西川遥輝 .370
中島卓也 .366

【残り試合数】
ソフトバンク:20試合
日本ハム:17試合

※成績は9月12日時点

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