いよいよ9月も終わりが近づき、残りわずかとなって来たプロ野球の2015年シーズン。開幕からおよそ半年が経過した現在、歴史的大混戦となったセ・リーグを引っ張っているのは、ここ2年連続で最下位に沈んでいたヤクルトだった。
24日、神宮球場で行なわれたDeNA戦に4-2で勝利したヤクルト。東京ドームで行われていた2位・巨人と4位・広島の一戦で広島が敗れたため、ヤクルトの3位以上が確定。この瞬間、チームとして3年ぶり4度目のクライマックスシリーズ進出が決まった。
この一勝に花を添えたのが、山田哲人とトニー・バーネットの2人。今シーズンのヤクルトの躍進を支えた象徴とも言える2人が、球団の歴史に名を刻んだ。
山田哲人は初回の第1打席で今シーズン第35号の2ランを放つと、3回には2打席連続となる36号のソロ本塁打。これにより、球団の日本人選手によるシーズン本塁打数で04年の岩村明憲(44本)に次ぐ単独2位となり、89年の池山隆寛(34本)を抜いて右打者としての球団最多記録を打ち立てた。
また、3回の36号本塁打で今シーズンの得点数を115に伸ばした山田は、07年の青木宣親(114)を抜いて得点の球団新記録も樹立。“記録を作り続ける男”がまたしても金字塔を打ち立てた。
そして、4-2とリードを保って迎えた9回表。マウンドには“いつもの男”トニー・バーネットが登っていた。
55試合目の登板となった助っ人は、内野ゴロ2つでかんたんに二死を奪い、最後のバッター・嶺井を空振り三振に仕留めると、夜空へ向けて拳を突き上げた。
この一勝により、バーネットが積み上げたセーブは38個。現在はコーチとしてベンチから投手陣を見守っている高津臣吾が01年に記録した37セーブを上回り、球団新記録を作った。
度重なるケガや気性の荒さが問題視されることも少なくなかった助っ人が、来日6年目にして築き上げた自らの居場所。バーネットなくして現在のヤクルトの快進撃はなかったであろう。
ひとまずAクラス以上が確定し、3年ぶりとなるCS進出も決まったチームであるが、浮かれる様子はまるでない。ヒーローインタビューで常に「優勝」の文字が出てくることからも分かるように、チームが一丸となって目指している目標はまだ先にある。
この日も巨人が勝ったため、優勝マジックの点灯はお預けとなっているが、勝ち続けている以上、栄冠は着実に近づいてきている。明日の移動日を挟み、いよいよ26日(土)からは敵地・東京ドームに乗り込んでの巨人との2連戦。今シーズンを決めると言っても過言ではない、“最後の決戦”がはじまる。
14年ぶりの歓喜を目指すヤクルトか、4連覇を目指すディフェンディング・チャンピオンの巨人か…。今年のセ・リーグは最後の最後まで目が離せない。
24日、神宮球場で行なわれたDeNA戦に4-2で勝利したヤクルト。東京ドームで行われていた2位・巨人と4位・広島の一戦で広島が敗れたため、ヤクルトの3位以上が確定。この瞬間、チームとして3年ぶり4度目のクライマックスシリーズ進出が決まった。
この一勝に花を添えたのが、山田哲人とトニー・バーネットの2人。今シーズンのヤクルトの躍進を支えた象徴とも言える2人が、球団の歴史に名を刻んだ。
山田哲人は初回の第1打席で今シーズン第35号の2ランを放つと、3回には2打席連続となる36号のソロ本塁打。これにより、球団の日本人選手によるシーズン本塁打数で04年の岩村明憲(44本)に次ぐ単独2位となり、89年の池山隆寛(34本)を抜いて右打者としての球団最多記録を打ち立てた。
また、3回の36号本塁打で今シーズンの得点数を115に伸ばした山田は、07年の青木宣親(114)を抜いて得点の球団新記録も樹立。“記録を作り続ける男”がまたしても金字塔を打ち立てた。
そして、4-2とリードを保って迎えた9回表。マウンドには“いつもの男”トニー・バーネットが登っていた。
55試合目の登板となった助っ人は、内野ゴロ2つでかんたんに二死を奪い、最後のバッター・嶺井を空振り三振に仕留めると、夜空へ向けて拳を突き上げた。
この一勝により、バーネットが積み上げたセーブは38個。現在はコーチとしてベンチから投手陣を見守っている高津臣吾が01年に記録した37セーブを上回り、球団新記録を作った。
度重なるケガや気性の荒さが問題視されることも少なくなかった助っ人が、来日6年目にして築き上げた自らの居場所。バーネットなくして現在のヤクルトの快進撃はなかったであろう。
ひとまずAクラス以上が確定し、3年ぶりとなるCS進出も決まったチームであるが、浮かれる様子はまるでない。ヒーローインタビューで常に「優勝」の文字が出てくることからも分かるように、チームが一丸となって目指している目標はまだ先にある。
この日も巨人が勝ったため、優勝マジックの点灯はお預けとなっているが、勝ち続けている以上、栄冠は着実に近づいてきている。明日の移動日を挟み、いよいよ26日(土)からは敵地・東京ドームに乗り込んでの巨人との2連戦。今シーズンを決めると言っても過言ではない、“最後の決戦”がはじまる。
14年ぶりの歓喜を目指すヤクルトか、4連覇を目指すディフェンディング・チャンピオンの巨人か…。今年のセ・リーグは最後の最後まで目が離せない。