10月22日(木)、2015年のプロ野球・ドラフト会議が開催された。当たりの勘違いやシステムトラブルなど、例年以上に“波乱”の多かったドラフトとなったが、ひとまず候補選手たちの運命が決定した。
しかし、選手たちにとっては指名を受けることがゴールではなく、ここからがスタート。激しい競争に勝ち抜き、一軍で活躍する選手になっていかなければならないのだ。
というわけで、ここではルーキーたちにとっての“一軍”がどれだけ狭き門となっているのかを調査。昨年のこの時期にドラフトで指名を受けた「14年ドラフト組」の1年目の成績を振り返ってみた。
今回はパ・リーグの6球団が対象。果たして、1年目から一軍の舞台に立った選手はどのくらいいるのか。そして彼らはどんな活躍を見せたのか。「14年ドラフト組」の成績は以下の通り。
※一軍出場なし
2位 栗原陵矢(春江工高)
※一軍出場なし
3位 古沢勝吾(九州国際大付高)
※一軍出場なし
4位 笠谷俊介(大分商高)
※一軍出場なし
5位 島袋洋奨(中央大)
◎デビュー日:9月25日
[成績] 2試(2回) 0勝0敗 奪三振2 防0.00
☆現有戦力が充実するソフトバンクは、ドラフトでは徹底して将来を見据えた姿勢を貫く。そのため、高校生ルーキーたちの一軍デビューはなかったが、唯一5位指名の大卒・島袋洋奨がデビューを果たした。
◎デビュー日:5月15日
[成績] 18試(103回1/3) 8勝6敗 奪三振81 防4.79
2位 清水優心(九州国際大付高)
◎デビュー日:10月1日
[成績] 1試 率.000 本0 点0
3位 浅間大基(横浜高)
◎デビュー日:5月5日
[成績] 46試 率.285 本0 点10
4位 石川直也(山形中央高)
※一軍出場なし
5位 瀬川隼郎(室蘭シャークス)
◎デビュー日:3月28日
[成績] 9試(10回2/3) 0勝0敗 奪三振9 防3.88
6位 立田将太(大和広陵高)
※一軍出場なし
7位 高浜祐仁(横浜高)
◎デビュー日:9月30日
[成績] 1試 率.000 本0 点0
8位 太田賢吾(川越工高)
※一軍出場なし
9位 佐藤正尭(愛知啓成高)
※一軍出場なし
☆若手の抜擢に積極的な日本ハムは、3人の高卒ルーキーをデビューさせた。中でも3位入団の浅間大基は高卒1年目ながら一軍で打率.285をマーク。鮮烈な印象を残した。
◎デビュー日:3月29日
[成績] 111試 率.230 本5 点21
2位 田中英祐(京都大)
◎デビュー日:4月29日
[成績] 2試 0勝1敗 奪三振5 防13.50
3位 岩下大輝(星稜高)
※一軍出場なし
4位 寺嶋寛大(創価大)
※一軍出場なし
5位 香月一也(大阪桐蔭高)
※一軍出場なし
6位 宮崎敦次(広島国際学院大)
※一軍出場なし
7位 脇本直人(健大高崎高)
※一軍出場なし
☆ロッテでデビューを果たしたのは2位の田中英祐まで。1位の中村奨吾は111試合に出場を果たしたものの、田中は2試合の登板に留まり、多くのルーキーたちにとってはプロの厳しさを思い知る1年目となった。
◎デビュー日:8月2日
[成績] 8試(44回) 5勝2敗 奪三振22 防3.07
2位 佐野泰雄(平成国際大)
◎デビュー日:5月13日
[成績] 2試(5回) 0勝0敗 奪三振4 防5.40
3位 外崎修汰(富士大)
◎デビュー日:7月8日
[成績] 43試 率.186 本1 点4
4位 玉村祐典(敦賀気比高卒)
※一軍出場なし
5位 山田遥楓(佐賀工高)
※一軍出場なし
☆西武は3人がデビュー。1位の高橋光成は高卒ながらシーズン途中に一軍昇格を掴むと、8月には史上最年少で月間MVPを受賞するなど、しっかり戦力としてはたらいてみせた。
◎デビュー日:3月29日
[成績] 17試(57回2/3) 3勝6敗 奪三振35 防4.53
2位 宗佑磨(横浜隼人高)
※一軍出場なし
3位 佐野皓大(大分高)
※一軍出場なし
4位 高木伴(NTT東日本)
◎デビュー日:4月26日
[成績] 7試(9回2/3) 0勝0敗 奪三振6 防7.45
5位 斎藤綱記(北照高)
※一軍出場なし
6位 坂寄晴一(JR東日本)
◎デビュー日:9月30日
[成績] 1試(0回2/3) 0勝0敗 奪三振1 防27.00
7位 西野真弘(JR東日本)
◎デビュー日:4月2日
[成績] 57試 率.304 本3 点22
8位 小田裕也(日本生命)
◎デビュー日:8月5日
[成績] 31試 率.326 本2 点6
9位 鈴木優(雪谷高)
◎デビュー日:9月30日
[成績] 1試(0回1/3) 0勝0敗 奪三振0 防54.00
☆9人を指名し、6人がデビューを果たしたオリックス。骨折するまで新人王級の活躍を見せた7位の西野真弘や、終盤のチームを盛り立てた8位の小田裕也など、下位指名の社会人卒ルーキーの奮闘が目立った。
◎デビュー日:10月5日
[成績] 1試(6回) 1勝0敗 奪三振4 防0.00
2位 小野郁(西日本短大付高)
◎デビュー日:8月19日
[成績] 4試(5回) 0勝0敗 奪三振0 防14.40
3位 福田将儀(中央大)
◎デビュー日:3月28日
[成績] 67試 率.216 本1 点12
4位 ルシアノ・フェルナンド(白鴎大)
◎デビュー日:4月19日
[成績] 39試 率.192 本1 点7
5位 入野貴大(徳島インディゴソックス)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 19試(28回) 1勝1敗 奪三振24 防4.18
6位 加藤正志(JR東日本東北)
◎デビュー日:6月30日
[成績] 9試(13回1/3) 0勝0敗 奪三振3 防4.72
7位 伊東亮大(日本製紙石巻)
◎デビュー日:6月23日
[成績] 8試 率.273 本2 点2
☆指名全選手が一軍デビューを果たした楽天。最も遅いデビューとなった安楽智大も、プロ初登板・初先発のソフトバンク戦で初勝利を挙げるなど、来季以降に期待を抱かせるデビューとなった。
【データ】
・デビュー = 24/42
・高卒 = 6/23
・大卒 = 9/11
・社会人 = 8/8
しかし、選手たちにとっては指名を受けることがゴールではなく、ここからがスタート。激しい競争に勝ち抜き、一軍で活躍する選手になっていかなければならないのだ。
というわけで、ここではルーキーたちにとっての“一軍”がどれだけ狭き門となっているのかを調査。昨年のこの時期にドラフトで指名を受けた「14年ドラフト組」の1年目の成績を振り返ってみた。
今回はパ・リーグの6球団が対象。果たして、1年目から一軍の舞台に立った選手はどのくらいいるのか。そして彼らはどんな活躍を見せたのか。「14年ドラフト組」の成績は以下の通り。
ソフトバンク <1/5>
1位 松本裕樹(盛岡大付高)※一軍出場なし
2位 栗原陵矢(春江工高)
※一軍出場なし
3位 古沢勝吾(九州国際大付高)
※一軍出場なし
4位 笠谷俊介(大分商高)
※一軍出場なし
5位 島袋洋奨(中央大)
◎デビュー日:9月25日
[成績] 2試(2回) 0勝0敗 奪三振2 防0.00
☆現有戦力が充実するソフトバンクは、ドラフトでは徹底して将来を見据えた姿勢を貫く。そのため、高校生ルーキーたちの一軍デビューはなかったが、唯一5位指名の大卒・島袋洋奨がデビューを果たした。
日本ハム <5/9>
1位 有原航平(早稲田大)◎デビュー日:5月15日
[成績] 18試(103回1/3) 8勝6敗 奪三振81 防4.79
2位 清水優心(九州国際大付高)
◎デビュー日:10月1日
[成績] 1試 率.000 本0 点0
3位 浅間大基(横浜高)
◎デビュー日:5月5日
[成績] 46試 率.285 本0 点10
4位 石川直也(山形中央高)
※一軍出場なし
5位 瀬川隼郎(室蘭シャークス)
◎デビュー日:3月28日
[成績] 9試(10回2/3) 0勝0敗 奪三振9 防3.88
6位 立田将太(大和広陵高)
※一軍出場なし
7位 高浜祐仁(横浜高)
◎デビュー日:9月30日
[成績] 1試 率.000 本0 点0
8位 太田賢吾(川越工高)
※一軍出場なし
9位 佐藤正尭(愛知啓成高)
※一軍出場なし
☆若手の抜擢に積極的な日本ハムは、3人の高卒ルーキーをデビューさせた。中でも3位入団の浅間大基は高卒1年目ながら一軍で打率.285をマーク。鮮烈な印象を残した。
ロッテ <2/7>
1位 中村奨吾(早稲田大)◎デビュー日:3月29日
[成績] 111試 率.230 本5 点21
2位 田中英祐(京都大)
◎デビュー日:4月29日
[成績] 2試 0勝1敗 奪三振5 防13.50
3位 岩下大輝(星稜高)
※一軍出場なし
4位 寺嶋寛大(創価大)
※一軍出場なし
5位 香月一也(大阪桐蔭高)
※一軍出場なし
6位 宮崎敦次(広島国際学院大)
※一軍出場なし
7位 脇本直人(健大高崎高)
※一軍出場なし
☆ロッテでデビューを果たしたのは2位の田中英祐まで。1位の中村奨吾は111試合に出場を果たしたものの、田中は2試合の登板に留まり、多くのルーキーたちにとってはプロの厳しさを思い知る1年目となった。
西武 <3/5>
1位 高橋光成(前橋育英高)◎デビュー日:8月2日
[成績] 8試(44回) 5勝2敗 奪三振22 防3.07
2位 佐野泰雄(平成国際大)
◎デビュー日:5月13日
[成績] 2試(5回) 0勝0敗 奪三振4 防5.40
3位 外崎修汰(富士大)
◎デビュー日:7月8日
[成績] 43試 率.186 本1 点4
4位 玉村祐典(敦賀気比高卒)
※一軍出場なし
5位 山田遥楓(佐賀工高)
※一軍出場なし
☆西武は3人がデビュー。1位の高橋光成は高卒ながらシーズン途中に一軍昇格を掴むと、8月には史上最年少で月間MVPを受賞するなど、しっかり戦力としてはたらいてみせた。
オリックス <6/9>
1位 山崎福也(明治大)◎デビュー日:3月29日
[成績] 17試(57回2/3) 3勝6敗 奪三振35 防4.53
2位 宗佑磨(横浜隼人高)
※一軍出場なし
3位 佐野皓大(大分高)
※一軍出場なし
4位 高木伴(NTT東日本)
◎デビュー日:4月26日
[成績] 7試(9回2/3) 0勝0敗 奪三振6 防7.45
5位 斎藤綱記(北照高)
※一軍出場なし
6位 坂寄晴一(JR東日本)
◎デビュー日:9月30日
[成績] 1試(0回2/3) 0勝0敗 奪三振1 防27.00
7位 西野真弘(JR東日本)
◎デビュー日:4月2日
[成績] 57試 率.304 本3 点22
8位 小田裕也(日本生命)
◎デビュー日:8月5日
[成績] 31試 率.326 本2 点6
9位 鈴木優(雪谷高)
◎デビュー日:9月30日
[成績] 1試(0回1/3) 0勝0敗 奪三振0 防54.00
☆9人を指名し、6人がデビューを果たしたオリックス。骨折するまで新人王級の活躍を見せた7位の西野真弘や、終盤のチームを盛り立てた8位の小田裕也など、下位指名の社会人卒ルーキーの奮闘が目立った。
楽天 <7/7>
1位 安楽智大(済美高)◎デビュー日:10月5日
[成績] 1試(6回) 1勝0敗 奪三振4 防0.00
2位 小野郁(西日本短大付高)
◎デビュー日:8月19日
[成績] 4試(5回) 0勝0敗 奪三振0 防14.40
3位 福田将儀(中央大)
◎デビュー日:3月28日
[成績] 67試 率.216 本1 点12
4位 ルシアノ・フェルナンド(白鴎大)
◎デビュー日:4月19日
[成績] 39試 率.192 本1 点7
5位 入野貴大(徳島インディゴソックス)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 19試(28回) 1勝1敗 奪三振24 防4.18
6位 加藤正志(JR東日本東北)
◎デビュー日:6月30日
[成績] 9試(13回1/3) 0勝0敗 奪三振3 防4.72
7位 伊東亮大(日本製紙石巻)
◎デビュー日:6月23日
[成績] 8試 率.273 本2 点2
☆指名全選手が一軍デビューを果たした楽天。最も遅いデビューとなった安楽智大も、プロ初登板・初先発のソフトバンク戦で初勝利を挙げるなど、来季以降に期待を抱かせるデビューとなった。
【データ】
・デビュー = 24/42
・高卒 = 6/23
・大卒 = 9/11
・社会人 = 8/8