10月22日(木)、2015年のプロ野球・ドラフト会議が開催された。当たりの勘違いやシステムトラブルなど、例年以上に“波乱”の多かったドラフトとなったが、候補選手たちの運命がひとまず決定した。
今は歓喜に沸いている選手たちではあるが、本番はこれから。プロ野球人生が始まれば、また新たな、かつ激しい競争が待ち受けている。
果たしてどれだけの選手が少ないチャンスを掴み、1年目から出番を掴んでいくのか…。ここではルーキーたちにとっての“一軍”がどれだけ狭き門となっているのかを調査。昨年のこの時期にドラフトで指名を受けた「14年ドラフト組」の1年目の成績を振り返ってみた。
今回はセ・リーグの6球団が対象。1年目から一軍の舞台に立った選手というのは一体どのくらいいるのか。そして彼らはどんな活躍を見せたのか。「14年ドラフト組」の成績は以下の通り。
※一軍出場なし
2位 風張蓮(東農大北海道オホーツク)
◎デビュー日:5月3日
[成績] 1試(0回1/3) 0勝0敗 奪三振0 防0.00
3位 山川晃司(福岡工大城東高)
※一軍出場なし
4位 寺田哲也(香川オリーブガイナーズ)
◎デビュー:8月27日
[成績] 1試(3回) 0勝0敗 奪三振3 防0.00
5位 中元勇作(伯和ビクトリーズ)
※一軍出場なし
6位 土肥寛昌(ホンダ鈴鹿)
※一軍出場なし
7位 原泉(第一工業大)
※一軍出場なし
☆7人を指名も、デビューは2人に留まったヤクルト。特に即戦力としていた1位・竹下真吾がデビューできずに終わったのは当初誤算であったが、チームは強固なリリーフ陣を形成し優勝まで突っ走ったため、さほど大きな影響とはならなかった。
◎デビュー日:8月28日
[成績] 17試 率.214 本1 点4
2位 戸根千明(日本大)
◎デビュー日:3月28日
[成績] 46試(40回2/3) 1勝1敗1セーブ 奪三振39 防2.88
3位 高木勇人(三菱重工名古屋)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 26試(163回2/3) 9勝10敗 奪三振131 防3.19
4位 田中大輝(国学院大)
※一軍出場なし
☆巨人は3人がデビュー。1位の岡本和真が高卒ながらデビューを果たし、プロ初本塁打も記録するなど来季以降へ期待を残す活躍を見せた。2位の戸根千明も貴重な左のリリーフとして年間通して活躍。高木勇人も後半は失速したが、1年目から9勝をマークした。
◎デビュー日:5月21日
[成績] 4試(13回1/3) 0勝2敗 奪三振12 防6.75
2位 石崎剛(新日鉄住金鹿島)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 8試(11回1/3) 0勝0敗 奪三振11 防7.15
3位 江越大賀(駒沢大)
◎デビュー日:4月2日
[成績] 56試 率.214 本5 点16
4位 守屋功輝(ホンダ鈴鹿)
※一軍出場なし
5位 植田海(近江高)
※一軍出場なし
☆阪神は即戦力を期待した1位・2位の新日鉄住金鹿島コンビがいまひとつ。3位の江越大賀もアピールこそ見せたものの、定位置をつかむまでには至らなかった。
◎デビュー日:3月27日
[成績] 127試 率.241 本1 点10
2位 薮田和樹(亜細亜大)
◎デビュー日:7月1日
[成績] 6試(25回) 1勝2敗 奪三振18 防5.76
3位 塹江敦哉(高松北高)
※一軍出場なし
4位 藤井晧哉(おかやま山陽高)
※一軍出場なし
5位 桑原樹(常葉菊川高)
※一軍出場なし
6位 飯田哲矢(JR東日本)
◎デビュー日:5月23日
[成績] 16試(17回) 0勝0敗 奪三振11 防2.65
7位 多田大輔(鳴門渦潮高)
※一軍出場なし
☆広島は高卒以外の3人がデビュー。野間峻祥は期待を受けて127試合に出場も、打撃ではプロの壁にぶつかった感が否めなかった。
◎デビュー日:6月25日
[成績] 3試(2回2/3) 0勝0敗 奪三振1 防10.13
2位 浜田智博(九州産業大)
◎デビュー日:4月19日
[成績] 1試(0回2/3) 0勝0敗 奪三振2 防御率40.50
3位 友永翔太(日本通運)
◎デビュー日:4月24日
[成績] 7試 率.056 本0 点0
4位 石川駿(JX-ENEOS)
※一軍出場なし
5位 加藤匠馬(青山学院大)
◎デビュー日:5月31日
[成績] 3試 率--- 本0 点0
6位 井領雅貴(JX-ENEOS)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 9試 率.000 本0 点0
7位 遠藤一星(東京ガス)
◎デビュー日:6月27日
[成績] 41試 率.271 本4 点14
8位 山本雅士(徳島インディゴソックス)
◎デビュー日:8月13日
[成績] 3試(4回1/3) 0勝0敗 奪三振2 防10.38
9位 金子丈(大阪商業大)
◎デビュー日:4月16日
[成績] 10試(13回2/3) 0勝0敗 奪三振12 防3.95
☆高卒なしの9人を指名した中日は、8人がデビュー。ところが、即戦力と呼べる活躍をした選手は7位入団の遠藤一星くらいと寂しい結果に。
◎デビュー日:3月28日
[成績] 58試(56回1/3) 2勝4敗37セーブ 奪三振66 防1.92
2位 石田健大(法政大)
◎デビュー日:7月14日
[成績] 12試(71回2/3) 2勝6敗 奪三振58 防2.89
3位 倉本寿彦(日本新薬)
◎デビュー日:3月27日
[成績] 102試 率.208 本2 点20
4位 福地元春(三菱日立パワーシステムズ横浜)
◎デビュー日:6月28日
[成績] 13試(15回2/3) 0勝0敗 奪三振16 防2.87
5位 山下幸輝(国学院大)
◎デビュー日:3月27日
[成績] 23試 率.238 本0 点2
6位 百瀬大騎(松本第一高)
※一軍出場なし
7位 飯塚悟史(日本文理高)
※一軍出場なし
☆DeNAはなんといっても1位の山崎康晃。新人の最多セーブ記録を更新する37セーブをマークするなど大車輪の活躍を見せた。
【データ】
・デビュー = 24/39
・高卒 = 1/9
・大卒 = 11/13
・社会人 = 12/16
今は歓喜に沸いている選手たちではあるが、本番はこれから。プロ野球人生が始まれば、また新たな、かつ激しい競争が待ち受けている。
果たしてどれだけの選手が少ないチャンスを掴み、1年目から出番を掴んでいくのか…。ここではルーキーたちにとっての“一軍”がどれだけ狭き門となっているのかを調査。昨年のこの時期にドラフトで指名を受けた「14年ドラフト組」の1年目の成績を振り返ってみた。
今回はセ・リーグの6球団が対象。1年目から一軍の舞台に立った選手というのは一体どのくらいいるのか。そして彼らはどんな活躍を見せたのか。「14年ドラフト組」の成績は以下の通り。
ヤクルト <2/7>
1位 竹下真吾(ヤマハ)※一軍出場なし
2位 風張蓮(東農大北海道オホーツク)
◎デビュー日:5月3日
[成績] 1試(0回1/3) 0勝0敗 奪三振0 防0.00
3位 山川晃司(福岡工大城東高)
※一軍出場なし
4位 寺田哲也(香川オリーブガイナーズ)
◎デビュー:8月27日
[成績] 1試(3回) 0勝0敗 奪三振3 防0.00
5位 中元勇作(伯和ビクトリーズ)
※一軍出場なし
6位 土肥寛昌(ホンダ鈴鹿)
※一軍出場なし
7位 原泉(第一工業大)
※一軍出場なし
☆7人を指名も、デビューは2人に留まったヤクルト。特に即戦力としていた1位・竹下真吾がデビューできずに終わったのは当初誤算であったが、チームは強固なリリーフ陣を形成し優勝まで突っ走ったため、さほど大きな影響とはならなかった。
巨人 <3/4>
1位 岡本和真(智弁学園高)◎デビュー日:8月28日
[成績] 17試 率.214 本1 点4
2位 戸根千明(日本大)
◎デビュー日:3月28日
[成績] 46試(40回2/3) 1勝1敗1セーブ 奪三振39 防2.88
3位 高木勇人(三菱重工名古屋)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 26試(163回2/3) 9勝10敗 奪三振131 防3.19
4位 田中大輝(国学院大)
※一軍出場なし
☆巨人は3人がデビュー。1位の岡本和真が高卒ながらデビューを果たし、プロ初本塁打も記録するなど来季以降へ期待を残す活躍を見せた。2位の戸根千明も貴重な左のリリーフとして年間通して活躍。高木勇人も後半は失速したが、1年目から9勝をマークした。
阪神 <3/5>
1位 横山雄哉(新日鉄住金鹿島)◎デビュー日:5月21日
[成績] 4試(13回1/3) 0勝2敗 奪三振12 防6.75
2位 石崎剛(新日鉄住金鹿島)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 8試(11回1/3) 0勝0敗 奪三振11 防7.15
3位 江越大賀(駒沢大)
◎デビュー日:4月2日
[成績] 56試 率.214 本5 点16
4位 守屋功輝(ホンダ鈴鹿)
※一軍出場なし
5位 植田海(近江高)
※一軍出場なし
☆阪神は即戦力を期待した1位・2位の新日鉄住金鹿島コンビがいまひとつ。3位の江越大賀もアピールこそ見せたものの、定位置をつかむまでには至らなかった。
広島 <3/7>
1位 野間峻祥(中部学院大)◎デビュー日:3月27日
[成績] 127試 率.241 本1 点10
2位 薮田和樹(亜細亜大)
◎デビュー日:7月1日
[成績] 6試(25回) 1勝2敗 奪三振18 防5.76
3位 塹江敦哉(高松北高)
※一軍出場なし
4位 藤井晧哉(おかやま山陽高)
※一軍出場なし
5位 桑原樹(常葉菊川高)
※一軍出場なし
6位 飯田哲矢(JR東日本)
◎デビュー日:5月23日
[成績] 16試(17回) 0勝0敗 奪三振11 防2.65
7位 多田大輔(鳴門渦潮高)
※一軍出場なし
☆広島は高卒以外の3人がデビュー。野間峻祥は期待を受けて127試合に出場も、打撃ではプロの壁にぶつかった感が否めなかった。
中日 <8/9>
1位 野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)◎デビュー日:6月25日
[成績] 3試(2回2/3) 0勝0敗 奪三振1 防10.13
2位 浜田智博(九州産業大)
◎デビュー日:4月19日
[成績] 1試(0回2/3) 0勝0敗 奪三振2 防御率40.50
3位 友永翔太(日本通運)
◎デビュー日:4月24日
[成績] 7試 率.056 本0 点0
4位 石川駿(JX-ENEOS)
※一軍出場なし
5位 加藤匠馬(青山学院大)
◎デビュー日:5月31日
[成績] 3試 率--- 本0 点0
6位 井領雅貴(JX-ENEOS)
◎デビュー日:3月29日
[成績] 9試 率.000 本0 点0
7位 遠藤一星(東京ガス)
◎デビュー日:6月27日
[成績] 41試 率.271 本4 点14
8位 山本雅士(徳島インディゴソックス)
◎デビュー日:8月13日
[成績] 3試(4回1/3) 0勝0敗 奪三振2 防10.38
9位 金子丈(大阪商業大)
◎デビュー日:4月16日
[成績] 10試(13回2/3) 0勝0敗 奪三振12 防3.95
☆高卒なしの9人を指名した中日は、8人がデビュー。ところが、即戦力と呼べる活躍をした選手は7位入団の遠藤一星くらいと寂しい結果に。
DeNA <5/7>
1位 山崎康晃(亜細亜大)◎デビュー日:3月28日
[成績] 58試(56回1/3) 2勝4敗37セーブ 奪三振66 防1.92
2位 石田健大(法政大)
◎デビュー日:7月14日
[成績] 12試(71回2/3) 2勝6敗 奪三振58 防2.89
3位 倉本寿彦(日本新薬)
◎デビュー日:3月27日
[成績] 102試 率.208 本2 点20
4位 福地元春(三菱日立パワーシステムズ横浜)
◎デビュー日:6月28日
[成績] 13試(15回2/3) 0勝0敗 奪三振16 防2.87
5位 山下幸輝(国学院大)
◎デビュー日:3月27日
[成績] 23試 率.238 本0 点2
6位 百瀬大騎(松本第一高)
※一軍出場なし
7位 飯塚悟史(日本文理高)
※一軍出場なし
☆DeNAはなんといっても1位の山崎康晃。新人の最多セーブ記録を更新する37セーブをマークするなど大車輪の活躍を見せた。
【データ】
・デビュー = 24/39
・高卒 = 1/9
・大卒 = 11/13
・社会人 = 12/16