日本シリーズ第1戦
○ ソフトバンク 4 － 2 ヤクルト ●
＜10月24日　ヤフオクドーム＞

　ソフトバンクが2年連続日本一へ快勝スタート。先発の武田が9回2失点（自責点0）の完投で昨年の阪神戦に続き日本シリーズ2連勝。打線は4回、松田のシリーズ初本塁打から一挙3点を奪うなど、先発全員となる15安打をマークした。

　ソフトバンクは0－0で迎えた4回、5番松田が日本シリーズ初アーチを放ち先制。さらに後続もヒットで繋ぎ一気の6連打で3点を奪取した。6回にも、二死二塁から2番明石が4点目となるタイムリーを放ち、早くも先発全員安打が確定。その後も代打陣が次々とヒットを放ち、計15安打をマークした。

　試合前には不動の4番内川の左肋骨骨折が判明。お立ち台に上がった松田は「内川さんが試合前、みんなの前で『出れない』と言ったとき、いる選手で日本一になりたいという思いになった。これでひとつになったと思います」とチームメイトの心境を代弁。さらに「内川さん見てましたか！」と呼びかけ、本拠地ファンの喝采と浴びた。

　工藤監督はムードメーカーの先制弾について「松田君の一振りがみんなを楽にした。それが6連打につながった」と賞賛。初戦勝利については「ホッとしたのと同時に、これからも気を引き締めないといけない。明日以降も一つひとつ確実に勝てるように、選手が100％の力を発揮できるように努めていきたい」と前を見据えた。