26日に沢村栄治賞が発表され、広島の前田健太が2010年以来自身2度目の受賞となった。広島の歴代受賞者は、外木場義郎(75年)、池谷公二郎(76年)、北別府学(82年、86年)、大野豊(88年)、佐々岡真司(91年)、前田健太(10年、15年)となっている。
沢村賞の歴史をたどると沢村栄治の栄誉と功績を称えて47年に制定。2リーグ制となった50年からは、セ・リーグ投手のみの選出となっていたが、89年からはパ・リーグにも対象が拡大。全球団から選出できるようになった。
2リーグ制後、球団別の沢村賞受賞回数を見てみると、巨人の16回が最も多い。次いで中日の10回、阪神と広島の8回と続いていく。パ・リーグは89年から沢村賞の対象になったこともあり、西武とソフトバンクの4回が最多。
また、ロッテはパ・リーグの球団で唯一沢村賞を輩出したことがない。ロッテにはフォークを武器に通算215勝を挙げた村田兆治がいたが、68年にプロ入りし、現役引退したのが90年。村田が引退する1年前にパ・リーグも対象となったため、受賞できなかった。
その後、ロッテの先発には小宮山悟、伊良部秀輝、黒木智宏、清水直行、渡辺俊介、成瀬善久などが出てきたが、沢村賞を受賞できていない。
西武時代の2009年に沢村賞を獲得したことがある涌井秀章は、今季15勝を挙げ最多勝に輝いた。エースの働きを見せたものの、選考基準の7つのうちクリアしたのが25試合以上の登板と、15勝以上の2つだけ。沢村賞を獲得するには、物足りなかった。
12球団で唯一、沢村賞を受賞したことがないロッテ。来季はロッテから沢村賞を輩出することができるだろうか。
巨人 16回
受賞者:大友工(53年)、別所毅彦(55年)、堀本律雄(60年)、伊藤芳明(63年)、堀内恒夫(66年、72年)、高橋一三(69年、73年)、小林繁(77年)、西本聖(81年)、桑田真澄(87年)、斎藤雅樹(89年、95年、96年)、上原浩治(99年、02年)
中日 10回 ※名古屋時代も含む
受賞者:杉下茂(51年、52年、54年)、権藤博(61年)、小川健太郎(67年)、星野仙一(74年)、小松辰雄(85年)、今中慎二(93年)、山本昌(94年)、川上憲伸(04年)
阪神 8回 ※大阪時代も含む
受賞者:村山実(59年、65年、66年)、小山正明(62年)、バッキ―(64年)、江夏豊(68年)、小林繁(79年)、井川慶(03年)
広島 8回
受賞者:外木場義郎(75年)、池谷公二郎(76年)、北別府学(82年、86年)、大野豊(88年)、佐々岡真司(91年)、前田健太(10年、15年)
ヤクルト 5回 ※国鉄時代も含む
受賞者:金田正一(56年、57年、58年)、松岡弘(78年)、川崎憲次郎(98年)
DeNA 2回 ※大洋時代も含む
受賞者:平松政次(70年)、遠藤一彦(83年)
<パ・リーグ>
ソフトバンク 4回 ※ダイエー時代も含む
受賞者:斉藤和巳(03年、06年)、杉内俊哉(05年)、摂津正(12年)
西武 4回
受賞者:石井丈裕(92年)、西口文也(97年)、松坂大輔(01年)、涌井秀章(09年)
楽天 3回
受賞者:岩隈久志(08年)、田中将大(11年、13年)
日本ハム 1回
受賞者:ダルビッシュ有(07年)
オリックス 1回
受賞者:金子千尋(14年)
ロッテ 0回
受賞者なし
<消滅球団>
近鉄 1回
受賞者:野茂英雄(90年)
松竹 1回
受賞者:真田重男(50年)
沢村賞の歴史をたどると沢村栄治の栄誉と功績を称えて47年に制定。2リーグ制となった50年からは、セ・リーグ投手のみの選出となっていたが、89年からはパ・リーグにも対象が拡大。全球団から選出できるようになった。
2リーグ制後、球団別の沢村賞受賞回数を見てみると、巨人の16回が最も多い。次いで中日の10回、阪神と広島の8回と続いていく。パ・リーグは89年から沢村賞の対象になったこともあり、西武とソフトバンクの4回が最多。
また、ロッテはパ・リーグの球団で唯一沢村賞を輩出したことがない。ロッテにはフォークを武器に通算215勝を挙げた村田兆治がいたが、68年にプロ入りし、現役引退したのが90年。村田が引退する1年前にパ・リーグも対象となったため、受賞できなかった。
その後、ロッテの先発には小宮山悟、伊良部秀輝、黒木智宏、清水直行、渡辺俊介、成瀬善久などが出てきたが、沢村賞を受賞できていない。
西武時代の2009年に沢村賞を獲得したことがある涌井秀章は、今季15勝を挙げ最多勝に輝いた。エースの働きを見せたものの、選考基準の7つのうちクリアしたのが25試合以上の登板と、15勝以上の2つだけ。沢村賞を獲得するには、物足りなかった。
12球団で唯一、沢村賞を受賞したことがないロッテ。来季はロッテから沢村賞を輩出することができるだろうか。
2リーグ制後、球団別の沢村賞受賞回数
<セ・リーグ>巨人 16回
受賞者:大友工(53年)、別所毅彦(55年)、堀本律雄(60年)、伊藤芳明(63年)、堀内恒夫(66年、72年)、高橋一三(69年、73年)、小林繁(77年)、西本聖(81年)、桑田真澄(87年)、斎藤雅樹(89年、95年、96年)、上原浩治(99年、02年)
中日 10回 ※名古屋時代も含む
受賞者:杉下茂(51年、52年、54年)、権藤博(61年)、小川健太郎(67年)、星野仙一(74年)、小松辰雄(85年)、今中慎二(93年)、山本昌(94年)、川上憲伸(04年)
阪神 8回 ※大阪時代も含む
受賞者:村山実(59年、65年、66年)、小山正明(62年)、バッキ―(64年)、江夏豊(68年)、小林繁(79年)、井川慶(03年)
広島 8回
受賞者:外木場義郎(75年)、池谷公二郎(76年)、北別府学(82年、86年)、大野豊(88年)、佐々岡真司(91年)、前田健太(10年、15年)
ヤクルト 5回 ※国鉄時代も含む
受賞者:金田正一(56年、57年、58年)、松岡弘(78年)、川崎憲次郎(98年)
DeNA 2回 ※大洋時代も含む
受賞者:平松政次(70年)、遠藤一彦(83年)
<パ・リーグ>
ソフトバンク 4回 ※ダイエー時代も含む
受賞者:斉藤和巳(03年、06年)、杉内俊哉(05年)、摂津正(12年)
西武 4回
受賞者:石井丈裕(92年)、西口文也(97年)、松坂大輔(01年)、涌井秀章(09年)
楽天 3回
受賞者:岩隈久志(08年)、田中将大(11年、13年)
日本ハム 1回
受賞者:ダルビッシュ有(07年)
オリックス 1回
受賞者:金子千尋(14年)
ロッテ 0回
受賞者なし
<消滅球団>
近鉄 1回
受賞者:野茂英雄(90年)
松竹 1回
受賞者:真田重男(50年)