日本シリーズ第3戦
○ ヤクルト 8 － 4 ソフトバンク ●
＜10月27日　神宮＞

　山田の球史に残る大活躍で、ヤクルトが2001年以来の日本シリーズ勝利。23歳の若武者はがシリーズ史上初となる1試合での3打席連続ホームランを放ち、神宮球場に集まったファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

　ヤクルトは0－0で迎えた1回裏、ソフトバンク先発・中田に対し、3番山田のこのシリーズ初本塁打となる2ランで先制すると、同点で迎えた3回も山田が2打席連発となるソロ弾を放ち3－2と勝ち越した。

　本塁打王は3－4で迎えた5回にも、二死一塁の場面でソフトバンク2番手・千賀の直球をジャストミート。これがレフトスタンドに飛び込む逆転2ランとなり、シリーズ初の1試合3連発で打線を牽引。1点リードの8回は、4番畠山のソロホームラン、8番中村の2点タイムリーでダメ押しとなる3点を加えた。

　先発の杉浦は5回途中4失点と役割を果たせなかったが、ヤクルトは救援陣が揃って好投。2番手のロマン、3番手の石山が試合を落ち着かせると、4番手の久古はイニングをまたぎ左打者を完璧に封じ込んだ。リーグ制覇の立役者となったオンドルセクとバーネットも好投。ヤクルトは本拠地・神宮で、本来の姿を取り戻した。

　ソフトバンクはバッテリーが山田に3本塁打5打点を許し、このシリーズ初黒星。打線は杉浦に対し、2番明石、7番今宮の一発などで効率よく得点を奪ったが、ヤクルト救援陣に手を焼き、中盤以降はチャンスすら作れなかった。