日本ハムのレアード、メンドーサ、広島のエルドレッド、巨人のマイコラスなどが残留を決めた。

　その一方で、退団が確実となっている助っ人もいる。ソフトバンクのスタンリッジがその一人だ。スタンリッジは、2年契約2年目の最終年となる今年、10勝をマーク。移籍1年目の昨季も11勝を挙げており、2年連続で二ケタ勝利を記録した。

　前半戦は先発ローテーションを守り続けていたが、昨季に比べると好不調の波が激しかった印象。後半戦に入ると、外国人枠で争うライバルのバンデンハークが抜群の安定感を誇るなど無傷の9連勝を記録。バンデンハークの活躍もありスタンリッジは9、10月の登板はわずかに2試合のみ。それでも日本一を決めた日本シリーズ第5戦では、ヤクルト打線を6回無失点に抑える好投を披露した。

　日本シリーズの大一番で活躍した助っ人の退団が噂されるほど、ソフトバンクの助っ人の層が厚いのも事実。9連勝のバンデンハーク、最多セーブのタイトルを獲得したサファテ、日本シリーズMVPに輝いた李大浩、前半戦セットアッパーとして活躍したバリオス、二軍で二冠王のカニザレス。スタンリッジが残留すれば6選手で、来季も4つの外国人枠を争わなければならない。

　さらに先発陣は故障から復活を目指す大隣憲司や松坂大輔、ポストシーズンリリーフで大活躍した千賀滉大、二軍で活躍した岩崎翔などライバルが多い。そう考えると、退団は現実的になる。

　ただ、2年連続二ケタ勝利を挙げていることに加え、阪神時代にも先発の一角として結果を残してきた実績はある。年齢が高いことはネックになりそうだが、退団となれば獲得に乗り出す球団はありそうだ。